【コラム】数学の勉強の仕方について
2017.09.21
今日,ある中学生が塾で一次関数を勉強していました。その中で変化の割合を求める時に,xの増加量とyの増加量を求める問題でつまずいた生徒さんがいました。こちらを読まれている中でも数学が苦手だという方がいたら,以下の方法を試してみてはいかがでしょうか?
どんな間違いをしたのか?
増加量を求める時には二つの数字の引き算をするのですが,その引き算で間違っていました。例えば,yの値がマイナス2からプラス5になったのなら,増加量を求める計算式は「プラス5引くマイナス2」になるのですが,間違えてその反対の「マイナス2引くプラス5」をしてしまうことがあります。
数学も最初は解き方を暗記するべき
数学全般について言えることですが,数学も解き方を暗記する必要があります。一般に,理科や社会は暗記科目だと言われます。そして,数学は考えて解く教科だと言われます。確かに数学は筋道を立てて解く必要があります。証明問題はゴールを見つけてから,それにたどり着くためのプロセスを合同条件や相似条件などと結びつけながら考えるという論理的な考え方も必要です。
多くの生徒さんがしてしまいがちな伸びない方法
そのため,数学では多くの生徒さんが分からなかった問題を教えてもらった後は,次の新しい問題に取り掛かろうとします。そして,先ほど習った「考える」力がついているかどうかを確かめようとします。ですが,それでうまくいくこともあれば,また失敗してしまうこともあります。確かに,新しい,いろいろな問題を解いていると満足感が得られますが,数学が苦手だと言っている生徒さんの場合は結果的にどれも中途半端な理解のままで終わってしまうことも多いようです。そのため,次々と新しい問題に取り掛かるのはおすすめしません。
同じ問題を覚えるくらい何度も解き直す
そこでおすすめするのは,同じ問題をなんども解き直すことです。「模倣は創造の母」という言葉がありますが,それが数学の問題を解く時にも言えます。まだ数学ができないうちは,教科書に乗っている「例題」などだけでもなんども繰り返して覚えるのがよいです。そうすることで,「例題」と似た「類題」が出た時にも,「あっ,これは例題で解いたあのパターンと似ているなぁ。あれを真似して解いてみようかなぁ」と考えることが出来て解けることがあります。
まとめ
- よくやってしまいがちな勉強法:一問理解できたら次の新しい問題に取り掛かって,次々に新しいものにとりかかる
- おすすめする勉強法:数学も暗記が必要だと考えて,例題を覚えるまで何回も解き直す