【コラム】県立高校一般入試(H30年度)の結果分析から〜数学編〜
2018.07.02
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・平成30年度の県立高校一般入試の結果分析(宮崎県教育研修センター発表)によると,数学の平均点は50.4点だった。
・大問1の正答率は80%以上で,ここでは他の受験生との点差がつかないことがわかる。
・反対に,一次関数や空間図形が出題されている大問の正答率は,それぞれ27.4%と14.9%と低かった。他の受験生と差をつけたい場合は,こうした単元に力を入れるといい。
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宮崎県教育研修センターのホームページ(http://mkkc.miyazaki-c.ed.jp/research/highschool/index.htm)を見てみると,今から約4ヶ月前に行われた高校入試の結果分析を見ることができます。
今回は,その中から数学について,どのような分析がなされているのかを見てみようと思います。
合格者の数学の平均点と得点の分布
合格者の平均点は,50.4点でした。
昨年度の平均点よりも,2.0点の下降でした。
また,得点の分布を見てみると,70点以上の人は全体の14.7%で,50点台の人が全体の24.4%で最も多いようでした。
こうした点を見てみると,学校の定期テストとは違い,そう簡単には高得点を取ることができないということがわかります。
大問ごとの正答率
大問1は,「小問集合」といって,
・正の数・負の数の計算,
・文字を含む式の計算,
・平方根,
・二次方程式を解く計算,
・確率,
・平面図形の作図,
といった,主に計算の力を見る問題が出題されています。
今回の大問1の正答率は,85.3%で,平年よりも少し高めでした。
過去5年分を振り返って見ると,全て75%以上の正答率があります。
したがって,受験生の多くが大問1では高得点を取っていることがわかります。
ということは,別の見方をすれば,この大問1は多くの人が点数を取るので,ここで他の人と差をつけることはできないということになります。
正答率が低い大問
反対に,正答率が低かった問題を見てみると,
関数(一次関数・二次関数)が27.4%,
空間図形が14.9%
ということでした。
塾で生徒さんたちを教えていたり,面談で苦手なところをお聞きしたりするときのことを思い出してみると,
この結果には納得がいきます。
地区実力テスト前などの対策をしていると,関数や空間図形については,多くの生徒さんが質問するからです。
そのため,「数学で他の受験生と差をつけたい」と考える方は,この関数や空間図形の大問でどれだけ高い正答率を取れるかということになります。
中学3年生は,あと2回の地区実力テスト(9月と来年の1月)があります。
9月の方は,夏休みが終わってからすぐにテストがあります。
「次のテストでは数学の成績をあげたい」
「数学で他の人と差をつけたい」
と思っている人は,
数学でしたら,上に説明したように,
一次関数や空間図形,そして平面図形(合同の証明など)
の部分に力を入れるのがおすすめです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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