読解力がある人は,評論をどんなふうに読んでいるのか?〜「現代文って何を勉強したらいいのかわかりません」〜
2020.05.26
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■この投稿の3行まとめ
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✥国語という教科の中に現代文という科目がある。その現代文の評論を,読解力がある人はどんなふうに読んでいるのか?
✥それは,「先読み予測」をしながら読んでいる。反対に,「読めない」と言う人は,先読み予測の仕方を知らないでいる。
✥「『一般的に』とあるな,じゃあここは筆者の意見ではない,きっとこの後に『しかし』などの逆接が置かれて筆者の主張が来るだろう」など。
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「現代文の勉強の仕方がわからない」という方は多いだろうと思います。
私自身も,かつてはそうでした。
その答えを,現代文の評論,さらに評論の「解答法」ではなく「読解法」にだけ的を絞って,
一言で答えると,
「先読み予測をすること」です。
読み方を知らない場合は,
ただ「文字を追うだけ」です。
そして,「本文の意味を理解しよう」と考えていて,
意味を理解できなければ,再び前の段落に戻って2回,3回と読み直し,
それでもわからなければ,仕方がないから前に進むといった読み方をしているだろうと思います。
反対に,読み方を知っている人は,
・「一般的には」,「常識的には」などの言葉があれば,その後には筆者の主張はこない。そして,しばらくして「しかし」,「だが」などの逆接が置かれて,そこから筆者の主張が始まるだろう。だから,筆者の主張でない部分をもし理解できなかったとしても,致命傷ではないから,どんどん先に進もう。
・「Aではなくて,Bである」という構造をとっている。Aの部分は筆者の主張でなく,Bこそが筆者の主張だ。
・「たとえば」が置かれている。ということはここからが具体例で,具体例は主張をわかりやすく,もしくは説得的にするためのもので具体例は重要ではない。その前後に置かれるはずの抽象的な部分が筆者の主張だからそこに注意しよう。
などといったことを考えています。
そうした読み方を知っているから,
この先でどのような話が来るのかを予測することができたり,
重要でない部分と重要な部分の区別をすることができたりします。
そして,これがが評論を速く読むことにつながります。
実は,こうした先読み予測は,日常会話では自然と行うことができています。
ですので,練習をすることで,
読み方を向上させることは誰でも可能です。
お読みになった方の何かの参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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