【今日の伊藤塾】勉強でのアウトプットの大事さ
2017.11.17
授業ではアウトプットすることの2つを特に大事にしています。
その理由は,インプットするだけでは本当に覚えられたかどうかが確認できないからです。塾でのインプットは,例えば,解答解説を見たり講師から説明を聴いて理解する時間になります。この時間だけで授業が終わらないようにしています。授業の後半ではアウトプットして,できるようになったかどうかを確認します。
よく言われることかもしれないですが,わかることとできることとは違うものです。説明を聞いていても,ありがちなのはわかった「つもり」になっているだけで,実際には細部までは理解できていないということがあります。
日常の中での例をあげるとすれば,誰かの話を聞いている時でしょうか。相手の話を「うんうん」とうなずいて聞いていて,聞き終わってから相手に「わかったかどうか確認したいから,いま私が話したことを説明してみて」と言われたらどうでしょうか? ある程度は説明できるかもしれませんが,8割や9割の精度で説明できる自信はあるでしょうか? この精度を高めるために小テストをしています。
塾でのアウトプットできる回数は,50分の中で1回か2回くらいがせいぜいです。その時間の中で8・9割の精度でできたとしても,次に塾で会った時には,ゼロではないにしても,4・5割くらいの理解度になってしまっている場合があります。もちろん,中には1度で覚えてしまう人もいます。
もし,理解度が維持できないかもしれないと心配な人は,宮崎県では宅習ノートがあるので,塾に通っている生徒さんはそういった宅習ノートで再度アウトプットする機会を作ると8・9割の理解度を維持しやすいはずです。
また,塾生でない方でも,宅習ノートなど何かの機会を作ってアウトプット(問題演習)の時間を作った方がいいように感じます。勉強しているけど成績がイマイチ伸びないという理由の1つにはインプットの時間が多すぎるというのがあります。どんな風にアウトプットするとよいのか,過去の記事もありますので,興味がある方はご覧ください(過去の記事はこちら)。