【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答①〜1冊を3周する〜
2018.10.12
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■この投稿を5秒で理解
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✥面談をしていると,「勉強の仕方がわかりません」ということを聞く。
✥まずは参考書を1冊決めてそれを3周する。そして,どの問題も全て完璧に解けるようになることが大事。
✥「勉強をしているけど成績が伸びない」という方は,次から次へと新しい問題ばかりを解いて満足した気持ちになるだけで,「本当に理解する」ということをおろそかにしているのかもしれない。
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今回は勉強の仕方についての内容です。
三者面談をしていると,
「勉強の仕方がわかりません」
という質問を聞くことがあります。
これについて,私はどうお答えしているかを書いてみます。
書いていると,1回では書ききれませんでしたので,
今後,5回に分けて投稿する予定です。
私の答えは,
・これまでに読んできた勉強の仕方についての書籍
・現在来てくれている医学科の大学生講師たちの勉強方法について聞いたこと
・私自身が大学受験の時にしていた勉強法
などがもとになっています。
この投稿が,読まれた方の少しでも参考になれば幸いです。
勉強方法その1〜参考書は1冊を3周するまで変えない〜
過去にテレビで現役で東大理3に合格した方に勉強方法をインタビューするという番組を見たことがあります。
その方は,
「6周しても覚えていないものがあった。だから,覚えるまで何度も繰り返した。
そして,その参考書にある問題を全て完璧に解けるようになってから次の参考書に移った」
と話していました。
そして,現在来ている医学科の講師たちも
「数学の青チャートを3周しました」
ということを話していました。
私は大学入試の時には文系型で受験し,生物の試験がありました。
その生物で使った参考書は,比較的薄いもの1冊だけでした。
あとはセンターの過去問演習をし,
過去問演習でわからなかったところは,解説を読んだり,
その参考書を使って調べたり,
それでもわからなければ教科書や資料集などを読んでいました。
そして,重要なことはその参考書に書き込んだりしていました。
それだけで,過去問演習をするとセンター生物は8割近く得点を取れるようになっていました。
大切なことは,1冊の参考書を決めて,それを徹底的に理解するまで勉強するということです。
勉強をしてもあまり成績が上がらない場合
今後,受験を控えている小学生・中学生・高校生の皆さんの中には,
その不安のあまり,
「これが終わったらあの参考書をしよう」
「この問題を解いたら,また次の新しい問題を解こう」
という風に,
次から次へと新しい問題を解こうとする方がいるかもしれません。
過去に見てきた,勉強をしてもあまり成績が伸びなかった生徒さんたちは,
このような
「間違ったところの復習をあまりしないで,もしくは1回しかしないで,
次の新しい問題を解こうとする」
傾向があると感じます。
大切なことは,新しい問題に取り組むことではなく,
理解をして,確実に「解けなかった自分」から「解けるようになった自分」へと1歩前進することです。
焦る気持ちがあるから,新しい問題を解きたいと思うのかもしれませんが,
着実な前進を繰り返すこと,それが成績を伸ばす道です。
今回は,以上になります。
次回は,同じ質問について,
「インプットよりもアウトプットが大切」ということについてお伝えする予定です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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