「勉強しなさい」と言ってみるけれど…
2022.02.18
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■この投稿の3行まとめ
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✥勉強しない人に「勉強しなさい」と言ってみるが,あまり効果はないだろう。
✥勉強に限らず,禁煙,禁酒,ダイエット,運動,貯金などに置き換えても話は同じ。
✥まず,「他人は変えられない」と知り,その上で「課題の分離」をする。そして,第三者ができることは,まずは相手のことを理解しようと努め,その上で「将来,こんなマイナスが起きるかもしれない」ということを一緒に考えてみること。
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勉強しない人に「勉強しなさい」と言っても,あまり勉強しないことが多いだろうと思います。
私自身も,かつて親から勉強しなさいと言われましたが,
それでもしないことの方が多かったです。
勉強に限らず,禁煙,禁酒,ダイエット,運動,貯金などでもことは同じです。
ここで,まず確認しておきたいことは,
他人は変えられない
ということです。
天気や過去と同じように,他人を変えることはできません。
人は心から納得して,「腹落ち」した時に行動を変えていきます。
「勉強しなさい」と言ったくらいでは変わらないことがほとんどです。
それでは勉強しない相手に対して,どうしたらいいのでしょうか。
「じゃあしなくてもいいですよ」というふうに放任するのか,
それとも「したくないとか言ってないで勉強しなさい」というふうに強制するのか。
ここで,アドラー心理学のことについて説明された本である『嫌われる勇気』のなかに登場した「課題の分離」を紹介してみます。
課題の分離とは,まずはその選択の結果を引き受ける人は誰なのかを考えることから始まります。
例えば,「勉強しない」という選択をしたとしたら,その結果を引き受けるのは誰なのかということです。
成績が上がらない,わからないことが増える,高校入試で志望校に行けないかもしれないなどの結果を引き受けるのは,
周りの人,保護者の方などではなく,
その人自身です。
そうしたことを踏まえた上で,
もし今勉強をしたくないとしたら,今は何に興味があるのだろうかとまずは相手のことを理解しようと努めます。
自分のことを理解して欲しいと思ったら,まずは相手を理解することからです。
そう思って,相手の気持ち,考えを理解しようと傾聴をしていきます。
そして,それでも「勉強しなさい」と言いたい思った時には,
「勉強をしなかったら,どんなマイナスなことが未来で起きると思う?」
というふうに一緒に考えていくことです。
根気がいる関わり方になると思いますが,
相手が本当に納得した時に,相手は行動を少しずつ変えていってくれるだろうと思います。
お読みになった方の何かの参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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