【今日の伊藤塾】「何のために勉強するのか?」
2017.12.12
「なんのために勉強するのか?」,この理由がしっかりしている人ほどやる気が継続します。
例えば,今の私の場合で説明してみます。実は,現在私自身は生徒さんたちが来る前の時間に中学校・高校の5教科とコーチングの勉強をしています。その理由は,「知る・発見する・気づくことが単純に面白いから」,「自分が詳しく理解すればするほど生徒さんたちに説明した時の反応がより良くなるから」,「自分のやる気を引き出して継続するできれば,相手のやる気を引き出して継続する方法にも応用できるから」,「自分が楽しみながら,しかも相手(生徒さん)の可能性を広げられる今の仕事が好きだから」です。
私自身,「なんのために」がしっかりしているので,一般的に「イヤだ」と言われる勉強することに対してネガティブな考えはもっていません。家に帰っても自然とネットで検索して理科や数学の解説をしているページを見ていたり,有名予備校講師の授業動画を見たりしてしまいます。
そして,教える側の私自身が「知ることはおもしろい」や「教えることや相手のやる気を引き出すことが楽しい」と思えていることにも意味があります。人は周りの環境によって影響を受けます。もしも,塾に来た生徒さんが楽しく真剣に教えている人から受ける影響はどういう影響があるか? これは実際に生徒さんに聞いてみないとわからないのですが,リーダーの私自身がワクワクしていることがいい影響をもたらすと信じています。
時々,「勉強の仕方がわかりません」というwhatやhowに関する質問を受けます。しかし,その質問した人が,たとえ効率的でない,我流の勉強法で勉強していたとしても,「なんのために勉強するのか?」というwhyが明確なら行動は継続されます。そして,その勉強という行動の蓄積によって成果が出て成績があがります。でも,whyが定まっていないのに,whatやhowを教えても結局多くの生徒さんはそれを実行に移さないか,移したとしても三日坊主で終わってしまいます。だから,継続しないし効果も出ません。
つまり,why(何のために)がしっかり定まった後で,what(何を)とhow(どのように)とを備えるととてもいい成果が出ます。
再び,個人的な話になりますが,自分の中でwhyが定まった時から,勉強は苦痛や苦労ではなくなり,日常生活の一部,自然なものに変わりました。本当に成績を上げたいと思うなら,whyの答えを自分の中で探してみてください。1人で静かに自問自答するのがいいという人もいれば,友だちと話す中で「気づく」という人もいるでしょう。