信頼関係を築いた上で勉強を教える・習う
2017.11.16
生徒さんに数学や英語を教える中で,お互いに信頼関係を築くことは大事だと実感します。その信頼関係はコミュニケーションで築きます。
接していて思うのは,当たり前かもしれないですが,信頼関係がない状態よりもある状態の方が教えやすいです。例えば,「こうすると解けるよ」と教えた時に,わからない時には生徒さんの方から「えっ,それってこういうことですか?」という何気ない言葉がお互いに仲良くなっている時には出てきやすいです。
信頼関係を築くためには,お互いの共通点を探してみたり,私の場合は自分の過去の失敗談を話したりしています。中学生の時に勉強していなくて親から怒られた話,宿題をサボっていた話などをすることもありますが,こちらの話す意図は「だから私と同じようにはならないようにね」という反面教師のような意味があります。授業前や後,休憩時間などのふとした時に雑談をしています。
また,時間になってからいきなり勉強の話をするよりも,「今日学校どうだった?」とか「最近どう?」といった質問を投げかけてみるといろいろと話してくれることがあります。ストレートに「将来はどんな職業に就きたいと思ってるの?」と聞いても沈黙が続く時でも,こういった何気ない雑談をする中で将来の職業の話になったり,それなら志望校はどこにした方がいいかという話になったりします。
そして,雑談をする中で見えてくる相手の背景というものがあります。「そうか,面談の時にはわからなかったけど,こういう思いを持って塾に来ているんだ」とか「そんなことが学校であったのに今塾に来てテキストを開いて勉強しているんだ」とか「家の人はそんなことを思って生徒さんを塾に通わせているんだ」といったことまで垣間見られることもあります。こうしたことまで知ると,より深く生徒さんへの思いが強くなる気がしています。より応援したいという気持ちになります。
毎日塾で会う生徒さんたちにはそれぞれが,私には想像もつかないような背景を持っている,それを聞いたり推し量ったりしながら接したいと,雑談の中で新たな発見がある時にはいつも感じます。