【今日の伊藤塾】いつでもどこでも勉強できる
2017.10.31
成績が上がる人は,結局「いつでもどこでも」勉強をしていると思います。
ちょうどそれは,スマホのゲームのようなものだと思います。スマホのゲームは持ち運びがしやすいのでちょっと手が空いた時に「ついしてしまう」くらいその人にとっては心理的に抵抗がないものです。
勉強に対するやる気がないという人は,「自分は本当はどうなりたいのか?」がよくわかっていないからではないでしょうか。
私自身もそうでした。高校2年生までは「勉強なんてしたくない」「そもそも親から行かされた進学校だし自分でここに行くと決めたわけではないし」と思っていました。
ですが,あるきっかけで「親からしてもらったこの恩を返さないといけない」と思った時から,自分がしたいことに気がつきました。そして,「寸暇を惜しんで」という言葉がふさわしいくらいに勉強をしました。実は,こうした経験を持つ人たちが私の身の回りには何人かいます。
勉強の方法や暗記法などといった手段よりも,目的を先に知る・決めることが先だと,今これを書きながら過去を振り返った時にそう思います。山登りでも航海でも,目的地やどうしてその目的に行きたいのかが先に決まっていて,その後に手段が決まるはずです。この順番を逆にしても効果・成果はほとんど出ません。
「勉強が楽しくないなぁ」「勉強つまんないなぁ」「仕方ないから勉強しなきゃなぁ」と思う人は,きっとまだ「いつでもどこでも」勉強をしてはいないと思います。そんな生徒さんにもしコーチング的に関わるとすれば次のような質問をします。
・まずはシンプルに理想の未来(目的)を質問します。
・それで簡単には理想の未来が出てこない時には,勉強をしていて過去のよかったことや悪かったことを質問します。そして,それらを具体的に詳細にしていって,それらの何が良くて何が悪かったのかという価値観を引き出します。
・あるいは,もしも現状のままだったら,どんな最悪の未来になりそうか,最悪の場面を想定してもらいます。
・また,自分が「身近にいる○○さんみたいな感じで勉強がしたいなぁ」というモデルになる人がいれば,その人を参考にしてどんな風に過ごしたら勉強ができそうかを考えます。
自分で自分にコーチング的に関わることをセルフ・コーチングと言いますが,もし勉強のことで上に書いたような質問を自分にしてみると良さそうな人はやってみてください。