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3.小さな成功体験

【今日の伊藤塾】「勉強ができる」に気づく

2017.10.07

「足るを知る」という言葉がありますが,いま「ある」ものに意識を向けると心が満たされていきます。

 

私の場合で言えば,4月に塾を開いてからいま来てくれている生徒さんとその保護者の方がいたり,力を貸してくれる講師がいいたりします。また,近くのお店に立ち寄った時に親切にしてくれる店員さん,郵便物や教材や品物などを届けてくれる配達の方もいる,そして全ての人たちに支えられています。

 

教室で言えば,机・イス,テキスト,コピー機,電話,Wi-Fi,パソコン,時計などがあり,

私生活でも服,風雨をしのげる部屋,本,ふとん,食器など多くのものがあります。

 

「ある」に目を向けると,「あれもあるしこれもあるしそれもあるなぁ。たくさんあるなぁ」と思えてきます。

 

反対に,「ない」ものに目を向けると,それが意識され,いまの生活では物足りなく感じてしまいがちです。そこで新しい何かを求めて品物を買いたくなってしまいます。

「ない」にフォーカスし続ける限り,まだ何か足りないという欠乏感は消えないはずです。

 

これを勉強に当てはめてみたらどうなるでしょうか?

 

勉強で「解ける」「わかる」「できる」に注目してみると,「今はまだ成績は上がっていないけど,あれが解けるなぁ。これはわかってるなぁ。そしてそれはできるなぁ」となります。

人はフォーカス(意識)したものが増えていきます。こういった実感が持てる生徒さんは,「じゃあ次はあれも解けるようになりたいなぁ」と思ってさらに「わかる」「できる」が増えていく傾向にあります。実際に,生徒さんと話していても「数学は,一次関数はできるようになったので,次は平方根に進みたいです」と聞くことがあります。

 

反対に,「解けない」「わからない」「できない」に注目してみるとどうでしょうか。勉強してちょっと成績が上がってきた時に,教える側が「まだここができていないじゃない」と言ったとしたら,生徒さんはどう感じるでしょうか。向上心が強い性格であればさらに頑張る気持ちになるかもしれないですが,そうでない場合は苦しい思いをするかもしれません。

 

 

今あるもの・今あることに気づいていくこと,それは幸せを感じることにもつながるし,さらにその行動を増やすことにもつながると感じます。勉強にもそれはいかせそうです。

「短期的に成長(成功)する」のではなく「長期的に成長(成功)し続ける」ためには,そういう信念が大切なのではないかと今は思っています。

 

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