「子どもの成績が悪くて怒りたくなる」そんな時は…
2019.07.03
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■この投稿の3行まとめ
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✥「感情には目的がある」と考えてみる(アドラー心理学・目的論)。例えば,「怒り」なら「怒ることで相手に言うことを聞かせたい」のが目的かもしれない。
✥「子どもが悪い成績を取ったら怒りたくなる」という時にも目的を考えてみる。
✥過去に何度も怒りを相手にぶつけてきて,それでも状況が変わらなかったのなら,今回は一度怒るのを待って,一度,自分の気持ちを深く内省してみる。
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「感情には目的がある」(アドラー心理学・目的論)
『嫌われる勇気』という本が少し前に有名になったので,
アドラー心理学という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
アドラー心理学の中では,「感情には目的がある」と考えます。
「子どもが悪い成績を取ったら怒りたくなる」という時の目的は何か?
例えば,「怒り」という感情が沸き起こったとしたら,
それは「怒ることで相手に言うことを聞かせたい」のが目的なのかもしれません。
「テストの結果が悪かったので,母に怒られました」
「数学の点数がちょっと伸びていたけれど,褒めてもらえず,逆にもっと勉強しなさいと言われました」
そういうことを生徒さんから聞くことがあります。
きっと生徒さんたちは「承認」されたいのだろうと思います。
「承認して甘やかすと伸びない」と思われるかもしれませんが,
「人材を育てる方法」や「人の成果を伸ばす方法」などに関する書籍を読んだり情報を知ったりすると,
「叱る」だけが人を伸ばす方法ではないとわかります。
もしも過去に何度も怒りを相手にぶつけてきて,
状況が好転しないのなら,
今度は別の方法を試してみるのもいいかもしれません。
怒りをぶつける前に,一度自分の「目的は何か?」について内省してみます。
深く深く「なんのために怒ろうとしているの?」と自分に問いかけ続けることで,
例えば,「相手のことが心配だから」という自分の真意にも思い当たったり,
また別の気持ちが見つかったりするかもしれません。
時には違う方法を実験してみるというのは,一つの手だと思います。
お読みになった方の何かの参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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