気持ちから入る
2019.01.21
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■この投稿を5秒で理解
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✥例えば「将来は教師になりたい」と思う人は,現在が中学生でも高校生であっても,「すでに自分は教師だ」と思うといい。
✥「勉強して,その結果教師になる」のではなく,「教師の自分が中学校・高校で学んでいる」と捉え直す。
✥すると,「わからないことをどうやってわかるようにしたか」は教師としての実体験になるし,教えたい教科まで決まっているならその教科の授業は「受験のための勉強」だけでなく「教師としてどう教えるか」について先輩の教え方を学ぶ時間としての意味も持つ。
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「形から入る」という言葉があります。
その表現を真似して言ってみると,
「気持ちから入る」ということが大切です。
別の言い方をすれば,
「あり方」から変えるということです。
(参照:【コラム】あり方(being)→行動(doing)→結果(having))
(参照:【今日の伊藤塾】今日の頑張り・成果(勉強・学習)〜やっぱり「心」〜)
(参照:【今日の伊藤塾】「演技」から始める〜今日の頑張り・成果(勉強・学習)〜)
ヒルトンホテルチェーンの創業者コンラッドN・ヒルトンの逸話を聞いたことがあります。
それは次のような内容でした。
ヒルトンは若い頃にホテルのベルボーイをしてた。
ホテル王として成功して有名になった後で,インタビューを受けたときに,
記者から「ベルボーイがどうしてここまで成功できたんですか?」と質問を受けた。
そのときヒルトンは,
「ベルボーイが成功してホテル王になったんじゃない。ホテル王がベルボーイから始めたんだ」
と答えた。
もう一つ,最近の面談でのことをお話しします。
先日,将来学校の教師になりたいという中学3年生と面談しました。
この場合も同じです。
「勉強をして教師になる」
のではなく
「教師(になるはず)の私が勉強をする」
という気持ちになることで,
中学3年生,そして高校での勉強への取り組み方は大きく変わります。
「受験があるから勉強する」ではなくて,
「教師(であるはず)の自分が勉強する」
となると,勉強に対する気持ちが変わってきます。
受験勉強として捉えると,勉強が目的,成績をあげることが目的,点数を上げることが目的になります。
しかし,
教師になる自分が勉強すると考えると,
わからないところをわかるようになるのは将来,「わからない」という生徒の気持ちがわかったり,
勉強したら成績が上がるという経験は自分への自信になったり,
自分が将来教えたい教科が英語と決まっていれば,その教科を勉強することは受験だけでなく,将来教師として教えるときにも役立つものになったりして,
「勉強は教師になるための準備をする手段」と捉え直すことができます。
今回は気持ちから入るというお話でした。
お読みになった方の何かの参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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