【コラム】ゴーレム効果とは?➡︎ピグマリオン効果の反対
2018.10.05
━━━━━━━━━━━━━
■この投稿を5秒で理解
━━━━━━━━━━━━━
✥ピグマリオン効果を一言で言えば,「この人は伸びる」と思えば,実際にその人は伸びていくということ。
✥ゴーレム効果を一言で言えば,「この人はできない」と思えば,実際にその人はできなくなるということ。
✥つまり,「人は見なされたような存在になる」ということ。これには,人は誰しもバイアス(偏見)を持つということが関係している。
***************************
以前にも紹介したことがあるピグマリオン効果というものがあります。
これと対称的なものとして,ゴーレム効果というのもがあります。
今回は,このゴーレム効果とは何か?ということをテーマにしてお伝えしたいと思います。
子どもさんがいらっしゃる保護者の方,部下や後輩と関わることがある方などにも参考になる内容ではないかと思います。
そもそもピグマリオン効果とは何か?
ゴーレム効果を説明する前に,まずはピグマリオン効果について確認します。
ピグマリオン効果を一言で言えば,
「この人は伸びる人だ」と導く側の人が思えば,
相手は実際に伸びる
ということです。
ここでは,詳細を割愛しますが,学校の教師と生徒たちで過去に実験が行われて明らかになったことです。
詳しく知りたい方は,「ピグマリオン効果」で検索すれば関連する記事が見つかると思います。
ゴーレム効果は,ピグマリオン効果の正反対
そして,ゴーレム効果とは,ピグマリオン効果とは正反対のことです。
つまり,
「この人はできない人だ」と導く側の人が思えば,
相手は実際にできなくなる
ということです。
要するに,
どちらの効果も,
人は見なされたように実際になる
ということだと思います。
どうしてこのようなことが起きるか?
「人は見なされたようになる」,どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?
それは,
全ての人がバイアス(偏見)を持ってしか物事を見ることができないから
だと思います。
人は意識したものが増えていく
「レクサスが欲しい」と思っている人は,
道路を走る車はいくらでもあるのに,
レクサスが横切ると,
「あっ,レクサスだ!」と気づきます。
それは,その人が常日頃から「レクサスが欲しい」と思っているからです。
他の日産やホンダなどの車が通ってもあまり印象には残りません。
人を見る時にもこれと同じことが起きています。
「この人は伸びる人だ」と思っていると,
「あっ,ここができてきている!」ということに気づきやすくなり,
反対に,
「この人はできない人だ」と思っていると,
「またここもできていない」という風にできないところが見つかり,
印象に残っていきます。
そして,相手に対して,
「できる人」とか「できない人」といった
レッテルを貼ります。
つまり,意識したものが発見され,印象に残って,
現実にもそれが増えていくということです。
どうせバイアスがあるなら,都合のいいバイアスを選択する
人は,必ず何らかのバイアス(偏見)を持っています。
まずは,そのことに気づくことが大切です。
気づいていない人も多いです。
そして,気づくことができたら,
「この人は伸びる人だ」というバイアスに変更してみると
驚くほどその人の「できているところ」が見つかってきます。
それは,私自身,今取り組んでいる
というワークをしているので,実感できることです。
よければ試してみてください。
お読みになった方の何かしらの参考になれば幸いです。
************************
最後までお読みいただきありがとうございました。
************************
Facebook:https://www.facebook.com/itojuku/