【コラム】「日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について」
2018.09.18
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■この投稿を5秒で理解
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✥「日本の子供たちの自己肯定感(自分に対する肯定的な意識)は諸外国に比べ低い状況である」(平成27年(独)国立青少年教育振興機構)という調査結果がある。
✥良い結果を出すためには良いパフォーマンスが,良いパフォーマンスを発揮するためには良い心の状態が必要。
✥だから,生徒さんたちの良い心の状態を作ることにこれからも力を注ぎたい。
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「日本の子供たちの自己肯定感が低い現状について」
という資料があります。
今回は,この資料をもとにして話を書いてみます。
7割の高校生が「自分はダメな人間だと思うことがある」
この資料は,平成27年に(独)国立青少年教育振興機構というところが,
高校1〜3年生を対象に調査をしたものです。
もしかしたら,既にご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
ネットで検索をすれば,誰でもその資料を見ることができます。
その資料の中で,今回取り上げたいのは,
その調査の中の質問にあった
「自分はダメな人間だと思うことがある」という項目についてです。
この質問に
「とてもそう思う」や「まあそう思う」と答えた日本の高校生はどれくらいいたと思いますか?
「とてもそう思う」と答えたのが25.5%,
「まあそう思う」と答えたのが47%,
両者を合わせると72.5%の高校生が自分はダメな人間だと思うことがあると答えたそうです。
他の国と比べると,日本の高校生は自己肯定感が低い
この結果は,アメリカ・中国 ・韓国といった外国と比べて最も高い割合でした(詳しくは資料をご覧ください)。
資料の分析では,
「日本の子供たちの自己肯定感(自分に対する肯定的な意識)は諸外国に比べ低い状況である」
とのべられています。
ただ,以前の調査よりは肯定的な回答が増加して,否定的な回答が減少しているようです。
この結果は,
塾で会う生徒さんたちを見ていても,「確かにその通りかもしれない」と思えます。
多くの生徒さんは,
自分に厳し過ぎるくらいに自己批判的で,
自分の「できる・できるようになった」ところよりも,
「できない」ところに目を向けています。
「できるようになった」ことに目を向ける習慣をもつ
もし,良い成果や結果を出したいと思うのなら,
良いパフォーマンスを発揮する必要があります。
良いパフォーマンスを発揮するためには,
「自分ならできる」という良い心の状態になっている必要があります。
最も大切なことは,良い心の状態です。
そのためにできることは,
勇気づけだったり,
承認の言葉かけだったり,
目的論的な関わり方だったり
します。
授業の最後の振り返りの時間では,
「今日できるようになったこと」を必ず書いてもらうようにしています。
今後もこうしたことを大切にして生徒さんたちと関わりたいと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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