【コラム】あり方(being)→行動(doing)→結果(having)
2018.06.19
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・成績がトップクラスになるという「結果」(having)が出たら,自信がついて「あり方」(being)が変わると一般的には思われているかもしれない。
・しかし,現実はそうではない。まず先に「あり方」を変えることで,「行動」(doing)が変わる。そして,「行動」が変わることで「結果」も変わってくる。
・だから,スモールステップで小さい成功体験を積み重ねていくことで,最終的に結果を出すことができる。
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「何をしたらいいのか?」
「どうしたらいいのか?」
といった「方法」について考えるよりも先に考えること,決めることがあります。
それは,「自分はどうありたいのか?」という理想の姿です。
多くの人がもつ誤解
例えば,成績を上げたいという思いをもっている人がいるとします。
その時に,
おすすめとされている学習参考書を買ってみたり,
とりあえず塾に行けばいいということで塾に通い始めたりする
といった行動を取るかもしれません。
こうした行動(doing)から変えていこうとすることがほとんどだと思います。
そして,実はこれが多くの人がもつ誤解です。
行動(doing)よりも先に変えるものがある
行動(doing)を変える前に,先に変えるものがあります。
それは,「これから先,自分はどうありたいか?」という理想の姿を具体的にイメージすることです。
「今の現状は○○が良くないなぁ。これが1ヶ月後には□□という風になっていたいなぁ」
ということを具体的にイメージします。
例えば,
「次のテストでは数学で平均点よりも上を取りたい」というのではまだ具体的ではありません。
それが理想の姿であれば,
その点数を取った時には周りに誰がいるのか?(例えば,教室のクラスメートが周りにいる)
それはいつ頃なのか?(例えば,テストが終わった後の学校の授業の時に)
場所はどこなのか?(例えば,学校の教室で)
何をしているのか?(例えば,自分が目標にしていた点数よりも上の点数を取った答案用紙を受け取っている)
どんな風にしているのか?(例えば,先生から手渡されるときに,「伸びたね」と言われて喜びをかみしめている)
その時どんな気持ちなのか?(例えば,点数が伸びて嬉しい気持ちだったり,ちょっと自信がついた感じもする)
といったようにイメージしてみます。
まるで映画のワンシーンとしてイメージできるほど具体的に思い浮かべます。
そしてそのシーンを思い浮かべると自分が嬉しくなったり楽しくなったりするように,気持ちが動くことをイメージします。
こうした,ありたい理想の姿(being)を思い浮かべることが実は先です。
あり方(being)→行動(doing)→結果(having)
多くの人は,結果が出てからあり方が変わると考えています。
例えば,学校でトップクラスの成績を取る(having)ことができたら,自分に自信がもてる(being)という風にです。
しかし,これまで生徒さんたちを見ていて,そして自分の実体験も合わせて考えてみると,
現実は逆であることが多いです。
つまり,少しずつ自分に自信を持つ(being)ことができるようになった人から,最終的には成績が伸びていく(having)ことが多いです。
もともと成績がトップクラスの人がさらに成績を伸ばそうと考えているのであれば,今回のお話はあまり参考にならないかもしれません。
しかし,もし現状の成績が平均点よりも下である場合には,まずは自分に自信を持つことから始めるといいことが多いと考えています。
そのために大切なことは,自分の成長を喜び,嬉しがることだと思います。
平均点よりも下の人が,上を目指そうとすればするほど,自分に厳しくなり,
自分の頑張りを評価していないことが多いです。
言い換えれば,自分へのダメ出しが厳し過ぎます。
自分へのダメ出しが厳しくなるのは,成績が上位になってからで大丈夫です。
これから上昇しようと取り組まれている方は,ぜひご自身の「できるようになったところ」に目を向けてみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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