【コラム】「厳しく」より「優しく」関わる方がいいのはどんな時?
2018.04.28
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・相手に自信がない場合に,「厳しく」指導をしてもその人は挫折することがほとんど。
・そんな場合には,いきなり結果ではなく,まずは「自分にもできる」という自信をつける(思い込みを書き換える)ことにコーチは力を注ぎたい。
・思い込みが変わることで行動が変わっていけば,結果は自然とついてくるはず。
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前回の【コラム】では「どんな時に『厳しく』関わることが相手にとってもいいことか?」についてお話ししました。
今回は,その続きです。
前回の要点は次の3点でした。
・多くの場合,厳しく育てられた人は厳しく,優しく育てられた人は優しく相手に関わろうとする。
・私は,「厳しく」か「優しく」かは相手によって変えた方がいいと考えている。
・「厳しく」がいいのは,①相手の志が高い,②相手との信頼関係が充分に築けている場合だと思う。
前回の内容を踏まえて,今回のテーマは,「どんな場合に『優しく』関わることが必要か?」です。
「優しく」がいい場合
それは,相手にまだ自信がない時です。
相手がまだ自信を持っていない時があります。
それは,例えば勉強で言えば,まだ受験勉強を始めたばかりの時かもしれません。
まだ勉強を始めたばかりだと,わからないところがあった時に,
「あっ,自分にはやっぱり勉強をして成績をあげることなんて無理なのかも…」
というふうに考えやすくなります。
それは,過去の経験の中で勉強に対して「自分には難しいもの」という思い込み(信念)が既にあるからです。
人は誰でも思い込みを持っています。
自分の目標(成績をあげる)を達成するために,この思い込みを変えることが必要な時があります。
「優しく関わる」期間にすることとは?
教える側に立つ人は,
ティーチングの面で「わかりやすく教える」という技術だけでなく,
そういう相手の気持ちも考えて,コーチング的な関わり方で「思い込みを変える」ことにも力を注いだ方がいいと考えます。
「あっ,ちょっとわかってきたかも」
「ちょっとできるようになってきた気がする」
「できてきたら楽しくなってきた」というように
まずは少しずつでも思い込みを変えることが第一に力を注ぐべきところだと考えています。
思い込みが変われば,行動が変わる
そして思い込みが変わることで,相手の行動も少しずつ変わってきます。
少し難しい問題に出会ったとしても,思い込みが変わる前なら,
「やっぱり自分にはできないだろう」と
諦めていたかもしれません。
しかし,思い込みが変わった生徒さんなら,
「これは難しいなぁ。でも,これまで習ったところを見直してみたらできるんじゃないかなぁ」
というふうに再チャレンジする気持ちが出てきます。
行動が変われば,結果が変わる
そして,そんなふうに行動が変わっていけば,結果も自然と変わってきます。
数学ができるようになりたいという生徒さんだったら数学の成績が上がってきます。
最近体験授業で来てくれた生徒さんたちも,こんなふうに思い込みが書き換わって,そして行動が変わり,実際に,数学や英語ができるようになりました。
というふうに人は変わっていきます。
だから,まだ自信がない生徒さんには,「思い込みを変える」期間を設けることが必要だと考えています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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