【今日の伊藤塾】今日の頑張り・成果(勉強・学習)〜アドバイスより先に〜
2018.04.21
この投稿を5秒で理解
・相手の話を聞くときに,大事なことは,まずは相手の関心に関心を持って,相手が今何を思っているのかを理解しようと努めること。
・多くの場合,相手の話を聞きながら,自分の意見を押し付けるだけで,理解しようと努めない。
・実は,相手を理解することから始めなければ,相手は自分のために動いてくれない。
昨日の投稿と関連する内容です。
人から相談を持ちかけられた時に,アドバイスは最初は必要ないだろうと思います。
例えば,
「先生,実はこないだのテストの結果,最悪だったんですよ」
と言われたとします。
お子さんがおられる保護者の方であれば,子どもさんからそう話しかけられたと想定してみてください。
そんな時に,大人の私たちはどんなふうに相手と関わっているでしょうか?
多くの場合,
「だから勉強しなさいって言ったでしょ」
「どうして勉強しなかったのよ」
「勉強しないと将来困るよ」
「このまま勉強しなかったらどこにも行けないよ」
というようなことを言ってしまわないでしょうか?
これらは多くのことを経験して来た大人からのアドバイスです。
ここには,相手を評価・判断・分析して,相手を自分の思い通りに説得しようとかコントロールしようという気持ちが根底にあると思います。
この場合で言えば,相手に勉強をさせようとコントロールしたいのだと思います。
しかし,多くの場合,それで相手をコントロールできるということはほとんどないはずです。
大人の私たちでも,そのような経験はないでしょうか?
誰かに悩みを相談した時に,その相手から「こうした方がいいよ」と言われてそのようにするように指示されたとしても,あまり気が進まないのではないでしょうか?
大事なことは,まずは相手の関心に関心を持って,相手が今何を思っているのかを理解しようと努めることです。
「実はこないだのテストの結果が悪くて…」と言われたら,
「えっ,悪かったってどういうこと?」
「悪いって具体的にはどうだったの?」
と聞いてみます。
○○さん:「英語はよかったんですけど,数学がダメで…。数学は結構勉強してたから,自信があったんです。でも,ケアレスミスが多くて悔しくて。」
私:「そっか,勉強して自信があったのにできなかったから悔しかったんだぁ。」
○○さん:「そうなんです。ミスがなければ過去最高の点数を取れて嬉しかったはずなんです…。もっと自分しっかり注意しろって思います。」
私:「過去最高を取れてたかもしれないんだ。次はミスが無いように注意したいね。」
○○さん:「はい,次はミスがないようにして過去最高を取りたいです。」
「この人はアドバイスしないと間違った方向に進む」というのは,実は,思い込みではないでしょうか?
今来ている生徒さんたちに,上のように相手をコントロールしようという気持ちなしで,ただただ「相手の関心」に関心を持って話を聴いてみると,ほとんど全ての生徒さんは,最後には,「次はもっと頑張ります!」という前向きなことを話してくれます。
誰か自分の気持ちを理解してくれる人がいる,それだけでも人はいつも以上の力を発揮できることがあります。
そして,理解してもらえたという信頼関係が築かれていないままに相手にこちらのお願いをしても,相手には伝わらないと思います。
私自身,ここに書いたことに気を付けながら,生徒さんとより良い関わり方をしていこうと強く思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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【今日の頑張り・成果】
・式の展開の中で,展開の公式4つの解き方を理解し,練習問題を多く解いた。中3
・正の数と負の数について,整数とは何か,絶対値とは何かなどについて整理して理解した。中1
・英文法の過去形について復習した。中2
・式の計算について,多項式どうしの加法・減法ができるようになった。中2
などなど。
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