【今日の伊藤塾】今日の頑張り・成果(勉強・学習)〜ガチョウと黄金の卵〜
2018.03.31
この投稿を5秒で理解
・「ガチョウ」とは生徒のやる気,「黄金の卵」とは目の前の成果の例え。(寓話)
・相手にやる気や高い目標があったり相手と信頼関係が築けたりしている場合には,厳しく関わってもいいだろう。
・でも,そうでないのに,厳しく関わると,相手のやる気を失くしてしまうかもしれない。
以前も紹介したことがある『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)。
これを読む中で,また,
「この文章は教育に関わる上で参考になる」
と思った部分がありました。今回は,その文章を紹介します。
引用する部分は,この本の中で取り上げられている「ガチョウと黄金の卵」という寓話です。
この寓話の中に出てくる「ガチョウ」と「黄金の卵」は何の例えだと,皆さんなら考えますか?
(引用ここから)
ある貧しい農夫が,飼っていたガチョウの巣の中にキラキラと輝く黄金の卵を発見した。最初は誰かのいたずらだろうと思って捨てようとしたが,考え直し,念のために市場まで持って行くことにした。すると,卵はなんと純金だった。農夫はこの幸運が信じられなかった。翌日も,同じことが起きた。来る日も来る日も,農夫は目を覚ますや否や,ガチョウの巣に走って行き,新しい黄金の卵を発見した。やがて,農夫は大金持ちになった。ところが,富が増すにつれて欲が出て,せっかちになっていった。一日一個しか生まれない黄金の卵が待ち切れず,ついにガチョウを殺し,腹の中の卵を全部一気に手に入れようと決めた。そして,いざガチョウの腹を開けてみると中は空っぽだった。
黄金の卵はもちろんなく,そのうえ黄金の卵を手に入れる手段さえも,農夫は失くしてしまったのだ。黄金の卵を生み出してくれるガチョウを殺してしまったのだ。
(引用ここまで)
「ガチョウ」と「黄金の卵」はそれぞれ何に例えることができるか?
例えば,塾で関わる生徒さんたちの場合に当てはめてみると,次のように考えてみるのはどうでしょうか?
・「ガチョウ」=生徒のやる気(次も頑張ろうと思う気持ち)
・「黄金の卵」=目の前の成果(テストの点数が上がるなど)
・「農夫が,ガチョウを殺して黄金の卵を一気に手に入れようとする」=教える側が,厳しく関わって生徒に大きな成果を求めようとする(短期間,厳しく関わり詰め込みで勉強させる)
なるべくなら,生徒さんには「1回の成功」ではなくて,「成功し続けること」が起きてほしいと思います。
短期的に指示・命令をし,厳しく関わることで成果を出すことはできるかもしれません。
そして,それによって本人が自信をつけてまた次も頑張るという良いことが起きるかもしれません。
つまり,教える側が厳しく接しても良い場合というのは,相手にやる気があったりお互いに信頼関係が築けていたりする場合です。
しかし,もし相手にやる気がなかったり信頼関係がまだ築けていない場合には,厳しく関わることはしないほうが良いと思います。
その成果を出した後(例えば,次の定期テストだったり,受験後の新しい学校での勉強)にも,まだ勉強する機会はあります。
その新しい機会でも,本人がやる気を持って意欲的に取り組む気持ちを作りたいと考えています。
そういう「ガチョウ」(やる気)を育てる関わり方を,今後も日々研究して工夫していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【今日の頑張り・成果】
・連立方程式の文章問題で,文章を読んで式を立てる練習をした。中3
・中学校歴史の総まとめをした。中3
・方程式の文章問題で,文章を読んで式を立てる練習をした。中1
・代名詞の使い分けについて理解した。中1
・電流の働きのなかで,右ねじの法則を理解した。小5
などなど。
Facebook:https://www.facebook.com/itojuku/