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3.小さな成功体験

【コラム】考えることが現実をつくる〜「勉強するのを止めようとするもう一人の自分」〜

2018.02.06

【要点】

・「勉強しなきゃ!」とは思うが行動に移せない。

・それはもう一人の自分が「勉強しなくていいよ,だって○○○だから」と引き止めるからかも。

・「その自分は何を伝えようとしているのか?」と探ると,何かに気づくかも。

 

 

 

 

 

 

昨日と同じ本からの紹介です。読んでいて,「考えることが現実をつくる」と感じさせられました。そして,これに関連して,「勉強しなきゃ!」とは思っているけど,実際にはそれを行動に移せないときにどうしたらいいのか?についても考えをまとめて見ました。

 

(以下,引用はじまり)

「『君の考えが人生で現実のものとなる』ということは,真実だ。だから,それを使いなさい。その仕組みなど知る必要はない。自分のなりたい姿を想像したり,やりたいことを想像することだ。驚くように現実になるだろう」

「でも,考えても,そのとおりにならないことも多いんですが」

「そのとおりだ。でも,よく君の思考を調べていけば,実は,思いどおりにならなかった現実を望んでいたことがわかったりするのだ。たとえば,例をあげて聞いてみてごらん」

「そうですね。なかなかガールフレンドができないんですが,どうしてでしょう? できても,なかなかいい関係をもてないんです。僕は,真剣につき合いたいと思っているんですけれど,理想の関係は実現していません。どうしてですか?」とゲラー氏に挑戦するように,たたみかけた。

「君ほどの青年なら,ガールフレンドができないはずがない。君は,『ガールフレンド』と真剣につき合いたいけれど,無理だ』と言っているのだね」

「はい,そうです」

「私は,『人生の結果はその人の本来の意図を表す』と考えている。君がガールフレンドといい関係をもてないのは,君がそう望んだと考えてみよう。君が言うように,表面意識では,彼女といい関係をもちたいと思っている。でも,本当の君は逆に考えているのだ。だから,現実は,本当の君が望んでいるようになっている

「僕が,ガールフレンドは欲しくないと考えているということですね。そんなことはないです。いつも,理想のガールフレンドが欲しいと思っているんです!」

「じゃ,君がなぜガールフレンドと真剣な関係を望んでいないか,言ってみようか?」

「は,はい」と少し動揺しながら僕は答えた。

「君は,まだ自分が若いと思っている。いろんな女の子とつき合いたい。そして,しばらくそんな楽しい遊びをしてから,理想の女性を探そうと考えているのだろう。違うかな?」

「そ,そ,そうかもしれません。は,恥ずかしいですが,そのとおりです。よくわかりましたね。」

「簡単なことだよ。ほかにも君が一人の女性と真剣につき合いたくない理由はたくさんあるよ。たとえば,一人に決めたら,相手の女性に対して責任を感じる。結婚をせまられても今は困るし,その女性が本当に生涯の伴侶かどうか判断できない。その人とつき合っていて,もっと素敵な女性が現れるかもしれない。一人に決めると遊べなくなるので,いますぐ特定の誰かに縛られるのはちょっとつまらない。それに……」

「も,もう結構です。参りました。降参します。僕はやはり,まだ真剣な関係を望んでないようです」と冷や汗を書きながら,彼の言うことをさえぎった。(『ユダヤ人大富豪の教え』本田健)

(以上,引用おわり)※赤い字は編集者(伊藤)による。

 

どんな人でも,何かを始めようと思った時に,「これから頑張っていこう!」という自分と,それとは反対に「それはやめておいたほうがいいよ」と引き止めるもう一人の自分が心の中で混在するということはないでしょうか?

 

多くの場合,「引き止める自分」を排除しようとする

そんな時に,多くの場合してしまいそうなことが,「それはやめておいたほうがいいよ」という自分を排除しようとすることです。新しい行動をしようとすることに対して引き止める自分は「挑戦したってうまく行くかどうかわからないよ」「失敗したら恥ずかしいよ」「辛い,苦しいことはしたくないよ」と様々な理由を出してきます。たとえば,勉強するとき,ジムに通って運動をしようというときなどに,こういったことが頭をよぎったご経験はないでしょうか?

そして,そんな声に対して「いやいや,自分はやると決めたからやるんだ!」と強気で押し切ろうとする人が多いです。私もそうでした。その結果,うまく押し切れるときもあるのですが,三日坊主で終わってしまったり,押し切れないまま行動に移せなかったりします。では,このように「引き止める自分」が現れたときにはどうしたらいいのでしょうか?

 

「引き止める自分」に寄り添う

このときにしたいことは,「引き止める自分」にはどんな意図があって止めようとしているのか?と考えてみることです。そして,その意図は,悪意があって止めようとしているのではなく,肯定的な意図があって止めようとしているのだと考えてそれを探してみることです。例えば,上で引用した本で言えば,青年が老人から色々と指摘を受けている部分です。私の過去の体験で言うと,スポーツジムに通っていたときの話です。週に3回は行くと決めていましたが,仕事の都合でそのペースを守れない時がありました。そのままジムを辞めてしまいそうになりましたが,そのときに「『もうジムはやめたほうがいいよ』と言っているこのもう一人の自分にはどんな肯定的な意図があるんだろうか?」と考えました。数日間考えて出た答えは,「週に3回のペースが体を作るのには理想的だ。そして自分が求めていたことは体つきをよくすることだった。3回行けないのならその時間を別のことに使った方がいい」という答えでした。つまり,一言で言えば「やるなら真剣にやろうよ」ということでした。それに気づいてからは,週に3回通う(仕事などの都合で時間が取れないときには1回60分のところを30分でも行くようにする)ことを必ず守るようにし,そしてそれまで以上に食事の栄養やストレッチなどにも気を遣うようになりました。

 

この文章を読まれている方の中には「勉強をしよう!」とは思っているけど,実際には行動ができないという方がいるかもしれません。そのときには,「引き止める自分」が伝えようとしている肯定的な意図は何か?と考えてみると,一歩先に進めるようになるかもしれません。今回の文章が,何か少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。長い文章を最後までお読みいただいてありがとうございます。

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