【今日の伊藤塾】受験を前に過去を悔やむことがある時には…
2017.12.27
「過去にあったどんな出来事からも学ぶことができる」と私が学んだコーチングでは考えます。過去にあった自分にとってプラスの出来事からもマイナスの出来事からも何かを学ぶことができ,その学んだことを未来に役立てることができます。
過去に起きた一見マイナスだと思えることでも,「それ(過去に起きたマイナスの出来事)があった,だからこそ〜をできる」というふうに捉え方を変えることができないかと考えてみます(関連記事はこちら)。例えば,私自身は国語の教員免許を取得しましたが,学生の時には国語はあまりできませんでした。しかし,国語という教科が好きでした。「国語ができないけどその教科の先生になりたい」という矛盾を抱え,自分でももやもやしている気持ちを晴らしてくれたのが「その教科が苦手な人が教師になったほうがいい。だってその方がわからない人の気持ちがわかるから」という言葉でした。実際に教える立場になった時にも生徒には自分が過去に国語の成績が悪かったということを隠したことはありませんでした。むしろ,「国語が苦手だった,だからこそ苦手な人の気持ちがわかるし,苦手だった状態からどうしたら得意になれるかを初めから得意だった人よりもわかりやすく教えられる」という気持ちで教えてきました。
人は過去の成功体験(過去にあったプラスの出来事)から「次も同じようにしたらうまくいくだろう」「自分に自信がついた」といったことを学べます。そして同じように,過去の一見マイナスだと思えることからも,実は学べることはあります。良かったことも悪かったこともすべて含めて,そうした過去があるからこそ今の自分がいる,すべての過去は自分に味方してくれる,受験を前にして過去を悔やむ人がいるかもしれないですが,ぜひ悔やまずに学びの材料としてみてください。