【今日の伊藤塾】勉強は楽しくできる〜だって部活の自習練を楽しめるのと同じだから〜
2017.12.26
テストが近づくと,「なんのために塾に来て勉強しているのか?」という理由や「テストで何点取りたいか?」「受験が終わった先に自分は何をしたいのか?」というゴールを意識する(させられる)生徒さんがほとんどです。中学2年生なら1ヶ月後にある地区実力テスト,中学3年生なら統一模試(希望者)・校内実力テスト・私立高校入試・推薦入試・一般入試,高校2年生ならセンター試験の後にあるセンター試験チャレンジ,高校3年生はセンター試験といったようにこの時期は塾生のほとんどが何かしらのテストに関係します。
生徒さん一人一人にとっての勉強する理由やゴールが意識できていると,無理をしたり頑張ったりしなくても自然と勉強するという行動が起きます。これが内発的な動機付けが機能しているです。こうした意欲がある状態になることがパフォーマスを高めるための第一歩です。
この意欲的な気持ちを作り上げる前に,「勉強するいい方法」にばかり目を向けても三日坊主に終わって結局続かないことがほとんどです。その挫折によって「やっぱり自分はダメなのではないか」とさらに勉強から気持ちが遠ざかってしまうなら,むしろ「いい方法」が見つからなかったほうが良かったのかもしれません。
だからこそ,無理したり苦労したりせずに自然と勉強に向かってしまうような心の状態を作ることが優先です。難しいと思うかもしれませんが,誰でもそれはできます。例えば受験生になって受験が近づけは多くの人はこのような状態になるし(この状態を追い込まれてからよりもできるだけ早く作りたいと思っています),勉強ではない例をあげれば,部活を熱心に頑張っている生徒さんは誰からも指示されなくても自主練をしているはずです。はたから見れば「あんなに辛いことをしなくてもいいのに」と思うような自主練でも,意外と本人は「そんなに辛くない,むしろ楽しい」とか「だって練習してうまくなったらレギュラーで活躍できるんだもん」といった気持ちで取り組んでいることが多いです。
勉強もこの自主練と同じような気持ちで取り組んでもらえるようにしたいと思っています。そのためにすることが,コーチング的な関わり方です。単に知識や解法を教えるだけではなく,楽しみながら勉強できるようにできるような工夫をこれからもしていきたいと思います。