【コラム】言ったことは実現する〜言霊の力を自信へ〜
2017.12.18
要点
・人は誰しも思い込みを持って生きている。
・「自分は勉強ができない」という思い込みが強いと、ずっとその現実が続く。
・「自分は勉強ができる」という思い込みに変えてみると、今度は「自分のできてきたところ」を発見しやすくなる。
・どうせもつなら自分にとって都合がいい思い込みを利用する方がいい。
・思い込みの手軽な変え方は、言葉に出して言ってみること。例えば、「俺って勉強できるんだよ」とか「私って最近できてきた」。
自己充実的予言や,自己成就予言といった言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
これらの言葉は,簡単に言うと「自分が思った通りのことが起きる」ということを意味します。
例えばのはなし
どういうことか?
例えば,「自分はクラスのみんなから好かれている」と自分に対して思っている(セルフ・イメージ)とします。
すると,日常生活の中で友だちからからかわれたりいじられたりしても,
「そうは言ってもやっぱりみんな自分のことを好きなんだ」
と思え,友だちとの関係も仲が良い状態が続きます。
反対に,「自分はみんなから嫌われている」と思っていると,
友だちが冗談のつもりでからかった時に「嫌がらせを受けた」と本人は認識するかもしれません。
人は誰でも「色メガネ」をかけている
ある出来事があった時に,人はその出来事に解釈を交えます。
例えるなら,色メガネをかけて世の中を見ているようなものです。
その色メガネが黄色なら世の中は黄色がかって見えるし,
青色なら青色がかって見えます。
この色メガネがどういうものをかけているかで,同じ出来事があったとしても解釈が違ってきます。
要は,ある出来事があった時に人は無意識的に自分のセルフ・イメージやビリーフの方に振り分けやすいということです。
勉強について言えば,
「自分はどうせできない」という色メガネをかけていたら、
問題を間違ったという出来事に対して「やっぱり私はできない」という方向へ,
「自分はできる」という色メガネをかけていたら、
「たまたま間違っただけだろう」という方向に捉えやすいはずです。
その「色メガネ」は思い込み
どういう振り分けにしても,その振り分けは,結局は主観的なものです。
主観は同じ人の中で死ぬまで変わらないのではなく,
様々な体験やその時の体調や気持ちなどによって変化する流動的なものです。
いつでも好きな「色メガネ」に変えられる
そうであれば,いい振り分け,自分にとって都合がいい振り分けの方がいいと思います。
塾では「わからない・できない」を「わかる・できる」に変えています。
単純に知識が増えるだけでなく、その人のセルフ・イメージやビリーフも書き換えるように努めています。
簡単に言えば,自信をもったり,勉強が楽しくなったりできるようなサポートをしているということです。
実は手軽にできる「色メガネ」の変え方
まずは,本当に思っていなくても自分に都合がいい思い込みの言葉を言ってみることがおすすめです。
例えば勉強なら、
「自分は勉強ができるなぁ」
「数学が好きだなぁ」
「英語を読むのは楽しいなぁ」
といった言葉を口に出してみることです。
そこから始めて,自分の思い込みを書き換えていきます。すると,勉強ができるようになったり成績が上がったりします。
勉強ができる人や成績が高い人は,どんなセルフ・イメージを持っていると思いますか?
「形から入る」という言葉がありますが,セルフ・イメージも「形」と考えて,勉強ができる人や成績が高い人たちが持っていそうなセルフ・イメージを持ってみることをしてみてください。
すると,現実も変わっていきます。