【今日の伊藤塾】勉強するのは,自分のためだけでなく他の人のためにもなる
2017.12.15
少し大げさな見方かもしれないというのは自分でもわかっているのですが,こんな風に考えてみると勉強への取り組み方や勉強する時の気持ちがいつも以上にポジティブになるかもしれないという私の考えをお伝えしたいと思います。
勉強することを,たんに「知識を覚えること」「問題が解けるようなること」として捉えないで,自分が勉強した将来に自分が与えるだろう影響力について考えてみるとどうでしょうか? 言い換えると,今の自分が勉強することで,自分以外のだれかに影響を与えるのではないか?と考えてみるということです。
例えば,今の自分が勉強することで,苦手だと思っていたことが好きになったりできるようになったりしたら,それを見た兄弟姉妹や周りの友人たちに「あんなふうに頑張ったら自分も苦手なことを克服できるかもしれない」と勇気を与えられるかもしれません。また,入試を終えての「合格体験記」を書いて自分の勉強法をだれかに紹介したとすれば,それを参考にしてだれかの役に立つかもしれません。
さらに,第一志望の学校に入学して,その嬉しい気持ちでワクワクして楽しみながら新しい場所で学校生活を送ることができれば,そのワクワクした気持ちが周りの同級生に伝播して周りの人たちも幸せにできるかもしれません。
こんなふうに,勉強するというのは,普通考えられている自分のためという捉え方だけでなく,大きい視野で捉え直してみることで他の誰かに影響を与えることができるとも言えます。「人は自分のためだけに生きられるほど強くはない」と言ったのは三島由紀夫ですが,私自身もそうです。自分のためだけであれば自分を犠牲にすることでも,他者のためや誰かに迷惑がかかると思えばその他者や誰かを守るために行動します。
今の皆さんが勉強することが世の中の誰か,今の周りの人たちではなかったとしても将来の誰かにきっといい影響を与えるとしたら,誰に,どんな人に影響を与えそうでしょうか?そんなことを考えて勉強してみるのも,時にはおもしろいと思います。
※今日は教えるのに夢中になっていたら写真を撮り忘れてしまいました。