「勉強しよう!」と思うものの,「でもやっぱめんどくさい」と思うのはどうして?
2023.03.23
誰でも「勉強しよう!」とか「今よりいい点数を取りたい」と思う気持ちは元々持っていると思います。
最近そう思わなくなったのだとしたら,これまでのどこかの段階でそうした気持ちが萎えてしまうような出来事を経験したのだと思います。
小学1年生になったばかりの時や,さらに遡れば自分の名前を漢字で書けるようになろうと思った時などが誰にでもあると思います。
そうした時は誰もが「もっとできるようになりたい」と思っていたはずです。
ところが,学年が上がっていくにつれて,勉強が難しくなったり,習い事を始めて勉強する時間が減ってしまったり,
はたまたそうしたこととは違う事情があったりして少しずつ成績が下がってしまったのだろうと思います。
それでも時々,もしくはたまに「やっぱり勉強しよう」と思う時があり,
でも多くの場合はそのすぐ後に「でもやっぱりめんどくさいからいいや」とも思ってしまうのではないでしょうか。
この時に大切したいのは,「でもやっぱりめんどくさいからいいや」というもう1人の自分の声をよく聴いてみるということです。
アドラー心理学では全体論という考え方があります。
自分ともう1人の自分との間には矛盾はないという考え方です。
「めんどくさいから勉強しないでいいよ」と言っているもう1人の自分には,きっと肯定的な意図があって勉強しようとする自分を引き止めている
と考えます。
引き留めようとする自分はどうして,なんのために引き留めようとしているのかをじっくり考えてみると,例えば,
「本気を出して勉強して成績が上がらなかった恥をかくだけ,そうならないように自分を守ってくれている」
という肯定的な意図が見つかるかもしれません。
紙に自分の考え,気持ちを書き出すなどしてみてもう1人の自分は何を伝えようとしてくれているのかと考えてみると,
行動できない自分が変わるきっかけが見つかるかもしれません。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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**********今日の名言**********
「吹いている風がまったく同じでも、ある船は東へ行き、ある船は西へ行く。進路を決めるのは風ではない、帆の向きである。人生の航海でその行く末を決めるのは、なぎでもなければ、嵐でもない、心の持ち方である」(エラ・ウィーラー・ウィルコックス)
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