【今日の伊藤塾】自分が変わると相手も変わる
2017.12.01
教室に入って来た時の生徒さんの表情や歩き方,座席についてからの様子などを見ていると,「あっ,なんだか今日は疲れているなぁ,部活動の練習が大変だったのかなぁ」とか「おっ,今日は元気だなぁ,何かいいことでもあったのかなぁ」といったように毎回来たときの様子が違います。
それを見て思うのは,「塾に来る前の朝から夜までの時間に学校や部活などでいろいろあった上でここ(塾)に来ているんだなぁ」ということです。その中で嬉しくなることもあれば辛くなることもあるだろうし,特に前日と変化のない1日だった思う日もあることでしょう。
教室に来た生徒さんが元気な時はいいのですが,ちょっと疲れていたり元気がなかった時にはどうするか?
例えば,まずは「今日学校どうだった?」と質問して見ます。そして,ネガティブな内容があったのだったらそれを聞いていきます。そのあとはコーチングの手法を使って可能ならポジティブな気持ちになれるように一緒に考えてみたり,それが無理ならまた別の手で会話を締めくくります。
そして,あとは授業での教える側の振る舞いです。教える時に,相手(生徒さん)よりもちょっとだけ明るく元気な様子,声の大きさ,表情,態度で教えます。教えながら元気さを調整して少しずつ教える自分が元気になったり楽しそうに教えていると,自然と生徒さんも引きづられて最後には笑ったり集中して問題を解いたりします。
また,こちらが声色や表情を変えて真剣な様子で教えると,生徒さんもより真剣になっていきます。
ピグマリオン効果(過去の記事はこちら)とつながることですが,例え相手が疲れた様子であったとしても,「この人の心のどこかには頑張りたい,できるようになりたいっていう気持ちがあるはず,この人は今の状態でもベストを尽くせる人であるはず」と信じると,相手もそのように変わっていくと実感することが多いです。
「他人と過去は変えられない,変えられるのは自分と未来」という言葉を聞いたことがありますが,「自分が変われば相手も変わる」というのは確かに真実だと思います。