【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答⑤〜目的を自覚する〜
2018.11.13
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■この投稿を5秒で理解
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✥アインシュタイの言葉に「いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元で解決することはできない」というものがある。
✥勉強でもそうだ。成績が上がらないという問題に対して,「効率的な勉強方法を調べる」ことをしてもうまくいかなかったり,実際には行動できなくて勉強しなかったりするのなら,別の次元のレベルで解決策を考える必要がある。
✥勉強で言えば,「なんのために勉強するのか?」「勉強してどうなりたいのか?」という目的を今一度考え直し,自分なりの答えを見つけ出すことで,成績が上がらないという問題が解決に向かうことがある。
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これまで,過去に4回,勉強の仕方について【コラム】を書いてきました。
【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答①〜1冊を3周する〜
【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答②〜インプットよりもアウトプット〜
【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答③〜予習よりも復習〜
【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答④〜ノートの取り方〜
今回が第5回目になり,今回でこの連続してきたテーマについてはひとまず終えたいと思います。
この最終回でお伝えすることは,
勉強法という具体的な手法ではなく,
その前提になる,根本的なことについてです。
成績を上げるために必要なこと〜「方法」の前に必要なこと〜
「勉強の仕方」を求めている方は多いでしょう。
そして,「勉強の仕方」がわからないという質問の面談の中で多く聞きます。
しかし,実際には,「勉強の仕方」を教えても,
その方法を実践しないという方もいます。
そして,「子どもは家では勉強しません」ということを
保護者の方からお聞きする場合もあります。
つまり,「勉強の仕方が知りたいです」と言っている人に
その「勉強の仕方」を教えても,
実践しない場合,
「勉強の仕方」という「方法」以前に,
最初にするべきもっと大切なことがあるということです。
その大切なこととは何かと言うと,
「目的」を自覚するということです。
この目的があることが,第一に必要なことであり,
方法はその次に大切なことです。
「目的」とは何か?
「目的がある状態」とは,勉強の場合で言い換えれば,
勉強してどうなりたいか?(旅行で例えれば,旅行の「行先」)
何のために勉強するか?(旅行で例えれば,旅行する「理由」)
という2つの問いに対して,自分なりの答えがある状態です。
これに対する答えが見つかることで,
目の前の「勉強」ということに対する取り組み方が変わってきます。
つまり,
目の前の「成績」を上げたいと思うのなら,
自分の中で深掘りをして,
「成績」を上げたい目的を見つけ出す必要があるということです。
この目的とは,
具体的に言えば,
「将来,就きたい職業は何か?」
「志望校(中学校・高校・大学)はどこか?」
「どんなことをしている時がワクワクするか?」
といった質問に対する自分なりの回答です。
アインシュタインの残した言葉
アインシュタインが残したとされる言葉に次ようなものがあるそうです。
いかなる問題も、それが発生したのと. 同じ次元で解決することはできない
これを勉強で言えば,
成績が上がらなくて困っているという問題がある場合,
この次元よりも一次元上のレベルで考える必要があるということです。
この一次元上のレベルというのが,
勉強の場合で言えば,
成績を上げたい目的について考えるということです。
成績が上がらなくて困っている時に,
「効率的な勉強方法を調べる」というのは,同じ次元での解決を試みようとしている状態です。
もちろん,効率的な方法を探すことも大切なことだと思います。
しかし,もしもそれでうまくいっていないという現状があるのなら,
上に書いたような一次元上のレベルでの解決を試みる時期に来ているのかもしれません。
お読みになった方の何かの参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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