【今日の伊藤塾】成績の上がり方は,コップに水を注ぐように上がる
2017.11.11
私が高校生だった時の英語の先生は,努力家でした。英語の指導力を上げるために多くの時間を教材研究に費やしていました。英語を勉強できることが幸せだと話してもいました。
私が生徒だった時にはそんなことは知りませんでしたが,後に社会人になって,その先生と同じ職場で働くことになった時に生徒の見えないところでどれほど準備をしているかを知りました。
そんな先生が成績について話していたことで,今でも記憶に残っていることがあります。そして,私自身,大学受験をした時の経験ともそれはぴったりと一致しました。
どんな話だったかというと,それまで勉強をしていなかった人が勉強を始めると,成績はどのように上がるのかについてでした。
例えるならコップに水を注ぐように上がります。
コップに水を注ぐと,最初は何も水が入っていないので満杯になるまでは水が溢れません。しかし,満杯になった後は水が溢れています。この水が溢れていき始めた時から成績が上がり始めます。水が溢れるまでの間は,勉強をしていても成績が上がらない,というよりもテストなどの結果ではその効果が明らかにならないことが多いです。
そして,この水が溢れるまでの間は勉強を続けるしかありません。
そんな時に,自分のダメなところやできないところにばかりフォーカスしているとやる気は減っていき途中でやめたくなることもあるでしょう。だからこそ,自分で自分のいいところやできてきたところに意識を向けたり,周りで支援してくれる人がいるならその人たちから自分の「頑張っている行動」を指摘してもらうなどこれまでお伝えしてきたような目的論的な関わり方をされるとやる気は継続し,行動も続いてきます。
自分対他人との関係の前に,まずは自分対自分との人間関係です。仲のいい親友が勉強を頑張っている時に,その親友にどんな風に声をかけるか?それを想像してみて下さい。そしてそれと同じような言葉を自分にもかけてあげるのが良いです。自分に厳しくしなくても大丈夫です。