【今日の伊藤塾】教える・教わるという人間関係の中で〜「鏡の法則」〜
2017.10.23
こうして記事を投稿して,他の人に読んでもらうという機会が増えたので,『残念ながら,その文章では伝わりません』(山口拓朗・大和書房)という本を最近買って読んでいました。
読んでみると,具体例を多く取り入れた文章でわかりやすく解説されていました。また,「こういう文章を書く時にはこういうテンプレートを使うといいですよ」というテンプレートもついているのも良かったです。そのような「型」(テンプレート)に従って文章を書く練習をすることは,文章を書く力をつける上で有効だと私も以前から思っていました。
というのも,以前教えていた高校生に小論文を書く時に型を教えて,それに当てはめて書くという指導をした時に,短期間で文章が読みやすくなったことがあったからです。この本を読んでいて「確かに」とうなづけました。
さて,そんなこともあって,この著者のことをインターネットで調べてみたりメルマガを登録して読んでみると,以下のような記事を見つけました。
「夫婦“円満”か“不仲”かは相手次第」のウソ。誰と結婚しても結果は同じ!――山口拓朗の「夫婦円満法」:リンク先→20171019_D1
ここで説明されている「鏡の法則」。この話が,先生と生徒の人間関係でも通じるところがあると感じました。
この「鏡の法則」は,教育の中で言われている「ピグマリオン効果」と似ていると思います。ピグマリオン効果を簡単に言えば,「相手は自分が見なしたようになる」ということです。
塾の中では,私たちは「先生」側の人間です。相手(生徒さん)をどう見なすかで相手の行動は変わってきます。それは毎日生徒さんたちと接しながら感じる,間違いない真実だと思っています。
だから,塾に来た生徒さんたちは「きっと伸びる」「いつも頑張っている」「苦手なことにも挑戦している」「黙々と真面目に取り組んでいる」「分かることを楽しんでいる」など,目的論的に考えて,「相手に増えてほしい行動」を見つけやすくし,それが増えていくような関わり方を心がけています。