「現代文ってどうやって勉強したらいいの?」〜評論(現代文)の読み方について〜
2021.07.22
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■この投稿の3行まとめ
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✥現代文において,「評論の読み方がわからない」という人は,「木を見て森を見ず」の状態になっている。
✥「勉強の仕方や読み方がわからない」という声を聞くが,その答えは,例えれば「木ではなく森を見る」ようにするということ。
✥つまり,「この段落とこの段落は具体例だ。そしてその直後にある『このように』という言葉から始まって要約されている文が抽象論(筆者の主張)だ」などのようにメタ的に文章構造を把握するということ。
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「国語ってどうやって勉強したらいいの?」
というのは誰でも一度は思ったことがあるだろうと思います。
高校生になると現代文と古典という教科に分かれ,さらに古典は古文と漢文という科目に分かれます。
古典の方は,「文法を覚えることから始めよう」などのように勉強する指針がとりあえずわかるようです。
一方,現代文の方になると,そのように文法を覚える必要もないので,
「現代文って勉強することがないなぁ。あるとしても漢字とかことわざとかかなぁ。」
と思う人もいるだろうと思います。
私は,現代文は,文章の読み方を勉強するといいと思います。
今回は評論を例にして考えてみます。
本当に「読む」というのは,ただ単に文字を追えばいいだけではないです。
高校生の教科書にある評論をそのようにしてただ文字を追うだけでいいなら,
全ての文字にルビをふってあげたら小学生でも文字を追うことはできます。
ですが,それは本当にその文章を理解できたことにはなりません。
本当に「読むことができた」というのは,
その文章をメタ的に理解できたということです。
「木を見て森を見ず」という言葉があるように,
「森」を見るということです。
先ほども書いたように「木」を見るだけななら,ルビをふれば小学生でもできてしまいます。
メタ的に読むというのは,
「この段落とこの段落は具体例だな。そして,その直後にある『これらのように』という言葉が具体例をまとめているから,この後の文が抽象論,すなわち筆者の主張だな。」
というふうに文章の構造を理解できるということです。
文章を読みながら,同時に頭の中では文章の構造も考えるということもしていきます。
その練習をする時間が現代文の授業です。
今まで何を勉強したらいいのかがわからなかったという人は
そうしたことを意識してみるといいです。
お読みになった方の何かの参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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