【今日の伊藤塾】「英語ができない」と言う生徒さんに共通する2つのこと
2017.10.12
いま,英語を教えている中学3年生がいます。体験授業のときにも英語が苦手だということは聞いていました。そしてそれから入塾して今にいたるまで英語を中学1年生から復習してきました。
そんな彼の英語が,いま少しずつ伸びてきています。以前は文法の問題で並び替えができませんでしたが,いまはある程度自力で並び替えができるようになってきているし,また問題によっては正解できることもあります。
中学生に英語を教えながら思うことは,英語ができないという生徒さんには次の2つの共通点があることがわかってきました。
1つは英単語を覚えている量が少なすぎることです。英単語を見てもその意味がわからない,反対に日本語を英語に直したくてもその英語が思い出せない(覚えていない・正確なスペルで書けない)ということがあります。例えば,”understand”という英単語を見ても「理解する」という意味だとわからなかったり,「壊す」という日本語を英語に直したくても”break”と書けなかったりします。
その次には中学1年生で習うbe動詞と一般動詞の理解があいまいなままであることが多いです。そして,英語の肯定文では基本的に主語(S)が来て,その後に動詞(V)が置かれるということを知らないこともとても多いです。be動詞と一般動詞を混ぜて1つの文に使ってしまうこともあります。
こうしたことを1つずつ理解して覚えていきながらの学習になるので,英語はまるで階段をのぼるようにして学力がついていくと言えそうです。どういうことかと言うと,be動詞と一般動詞の理解ができていることが一番下にある,すなわちもっとも基礎になる英文法の重要事項だとします。ここを理解できていないのに,現在進行形(be動詞+一般動詞のing形)という英文法を階段の上に乗せたとしても,一番下がグラグラしているので,現在進行形もグラグラして間違ってしまうことになります。
以前にもお伝えしましたが,私も世の中で一番いい参考書は学校の教科書だと思っています。「英語が苦手だなぁ」と思う人がいたら,中学1年生の頃の教科書や問題集(ワーク)などをもう一度見直してみるのがおすすめです。
私自身,高校生の時に自分で英語ができないと感じた時に中学生の内容から全てやり直し,その結果英語の理解が深まったことがあります。塾に通わずに自力で英語の成績をなんとかしたいと思っている方は,まずは上の2つを試してみてください。わからないところは学校の先生,友だち,家の人などに聞いてみるのもいいと思います。