【コラム】なんどでも質問してみる
2017.09.14
1〜3ヶ月後,塾生たちにどうなってほしいか?そして塾を運営する者として塾生たちにどうなってほしいと思うか?
そんな理想の姿について書きました。
信念を書き換える
理想は,昨日もお伝えしたように,信念を書き換えたいと思っています。「わからない・できない」だったのが「わかる・できる」となり,その時の気持ちも「つまらない・イヤな感じ・自信がない」から「わかったら楽しい・イイ感じ・自信がついた」へと変化させたい,これを数ヶ月間で生徒さんに起こしたいです。
そのために何ができるか
「じゃあ,そんな理想の未来に向かって,今日何ができるだろうか?」そんな風に逆算して考えてみると,毎日の授業の中で大切にしたいことはこれまでお伝えしてきたことに集約されていきました。
生徒さんが抱える悩み,典型的な2つ
また,数ヶ月のスパンで考えれば,よりコーチング的な関わりも行えます。面談や授業などで生徒さんのお悩みを聞いていると,その悩みは大きく分けて二つ。一つは「自分が将来どうなりたいかがわかりません,目標はありません」というゴールや目標の設定について,もう一つは「ゴールはあるんだけど,その方法がわかりません」という方法や手段についての悩みです。
コーチングをいかす場面
こういったケースについては,単に授業で解決するということだと難しいです。ゴールや目標がないのに「じゃあ授業を始めよう」と言っても生徒さんは心から納得して頑張るわけではないから集中力にかけたり気を抜いたりすることがあります。方法や手段がわからないという場合には「わからない・できない」を「わかる・できる」ティーチングやこれまでお伝えしてきた日々の目的論的な関わり方で進んでいけることもありますが,時々それだけではうまくいかないこともあります。
とことん話を聴く
どちらの場合についても授業と並行して話ができる時間を作って生徒さんの話を聴く,「本当はどうなりたいの?」「前にも聴いたんだけど,改めてもう一回聴かせてくれないかな,本当はどうなりたいの?」と質問する,そしてそれを相手が気持ちよく話せるような態度や表情でこちら側が聴く,その前提として信頼関係を築いている,こういったことから解決に向けて進んでいくのがいいと思っています。
話の聴き方
もしこれを読まれている方の中で中学生や高校生のお子さんがいらっしゃって上のような悩みを持っていたとしたら,「本当はどうなりたいの?」とじっくりと話を聴いてみてください。相手が話している時は「うんうん」と相槌をうち,相手が話を止めたら「それで?」とか「そこをもう少し詳しく教えて」とか「たとえば?」といった言葉でさらに質問をして深く深く話を聴いてみてください。ご自身の中にも,誰かに話を聞いてもらっている中で自分で解決策を思いついたという方はいらっしゃいませんか?
コーチングの可能性
上に紹介したのは,関わる人のやる気を引き出す方法の一つです。そのため,この聴き方でうまくいかない時にはまた別の方法で関わっています。コーチングによってより関わる人が「頑張らなければならない」という強制的なやる気ではなく,「なんだか気がつくとそれをしてしまう」という自然なやる気を見つけてもらい,その結果,信念を書き換えることに貢献したいと思っています。