「アメとムチ」ではなくて「アメとムシ」
2018.12.12
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■この投稿を5秒で理解
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✥脳科学者の中野信子さんのお話によれば,「アメとムチ」ではなく「アメとムシ(無視)」という関わり方の方が人を伸ばすということだった。
✥ムチ(厳しい罰)を与えると,マウスは萎縮して行動しなくなるという実験結果があったという。
✥目的論的なコーチングでも,罰したり叱ったりすることはなく,「その行動は目指す姿に近づいているか?遠ざかっているか?」を一緒に考えるということをする。
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脳科学者の中野信子さんのお話のなかで
「アメとムシ(無視)」という話が興味深かったです。
この話は教育に関係し,一般的に知られている「アメとムチ」という常識を覆すような話です。
一般的に知られている「アメとムチ」は,
良い結果が出た時には報酬(ご褒美)をあげて,
悪い結果だった時には厳しい罰を与えるという関わり方です。
しかし,「アメとムチ」は,
良い結果を出した時に報酬を与えるというのは同じですが,
悪い結果だった時には褒めたり叱ったりしないでそのままにしておくという関わり方です。
そして,「アメとムチ」よりも「アメとムシ」の方が成果が出しやすいという結論が出たということでした。
マウスを使った実験で,
アメとはクッキーで,
ムチとは触れると痛い電流です。
マウスに迷路から早く出口を見つけて脱出するという実験をした時に,
①アメ(クッキー)だけ
②アメ(クッキー)とムチ(電流)
③ムチ(電流)だけ
の3つのグループに分けて学習をさせたところ,
最も早く出口を見つけたのは①のアメ(クッキー)だけのグループだったとのことでした。
一般的に知られている「アメとムチ」という②の実験の中では,
マウスはムチ(電流)を経験すると,
萎縮して行動をしなくなるという実験結果が出たそうです。
私が学んだアドラーの目的論という考え方をベースにしたコーチングでも,
思い通りに動かない部下や生徒を叱って行動させるということはしません。
目的論という考え方のもとでは,
その行動は自分の目指している姿に近づいているか,遠ざかっているか?
を一緒に考えるということをします。
(※詳しくは→【今日の伊藤塾】今日の頑張り・成果(勉強・学習)〜過去ではなく未来を〜)
中野さんの話でも私の学んだコーチングでも「叱る」という方針は基本的に採用しない
という点が共通しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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■今日の頑張り・成果
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✥来月の校内実力テストの試験範囲を見て,数学なら二次関数や空間図形,英語なら現在完了などの復習をした。中3
などなど
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