「苦手だなぁ」は思い込みかもしれない
2017.08.19
今度の9月の地区実力テスト(中3)では数学で空間図形が出題されます。
表面積や体積を求める公式を覚えていないから最初はなんとなく「苦手だなぁ」という気持ちでしたが,授業をしてみると結果は「ちょっとできる感じがしてきた」という気持ちになりました。
では,授業では何をしたか?
特別に難しいことをしたわけではありません。一つ一つ公式を確認しながら一緒に解いてみたり,解いてみたけど間違ってしまったところを解説したりしただけでした。そして,もう一度理解できたかどうかを確かめるために,再び同じ問題を一人で解いてもらいました。すると,9割の正答率でした。
こういう風にうまくいかない時には「苦手だなぁと思うのはどうして?」とか「過去にどんな問題ができなかったの?」と聞いていって,そこまで遡り,その時の問題を一緒に解いてみることもします。
伊藤塾では,「苦手だなぁ」という思い込みを「ちょっとできるかも」というように書き換えることから始めます。そうすると,その後詳しく空間図形を勉強する時にやる気に違いが出てきます。「苦手だなぁ」という時よりも「ちょっとできるかも」という気持ちの方が表情も明るく,達成感も味わえてとてもいい状態で勉強できます。
「苦手だなぁ」という言葉の通りに信じて,「この生徒さんは空間図形が苦手だ」と思わず,「実はそれって思い込みなんじゃないの?」という気持ちで「苦手だっていうけどどこが苦手だもう少し詳しく教えて」とか「じゃあちょっと一緒にやってみよう」という具合に進めていくと,「苦手だなぁ」という気持ちが薄らぐことはよくあります。
今後もこういった姿勢で生徒さんの気持ちに寄り添いながら,一つでも多く「あれって思い込みだったなぁ」と言ってもらえるような授業をしていきたいと思います。