【コラム】「厳しく」それとも「優しく」?
2018.04.23
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・多くの場合,厳しく育てられた人は厳しく,優しく育てられた人は優しく相手に関わろうとする。
・私は,「厳しく」か「優しく」かは相手によって変えた方がいいと考えている。
・「厳しく」がいいのは,①相手の志が高い,②相手との信頼関係が充分に築けている場合だと思う。
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「厳しく指導する」場合と「優しく教える」場合とでは,どちらがよいと思われますか?
今回はこのテーマについての私の考えをお話しします。
私が以下に書くように考えるようになったのは,過去に関わってきた生徒さんたちとの経験だったりコーチングで学んだことによるものが大きいです。
それでは説明します。
多くの人がしてしまいやすいと思うこと
多くの人は,自分が育てられてきたように,相手(子どもさん,生徒さん,または部下の方など)に関わることが多いだろうと思います。
厳しく育てられた人は相手にも厳しく,優しく育てられた人は相手にも優しく関わるのではないでしょうか。
それでうまくいくこともあるかもしれません。
しかし,私が一番いいと思うのは,相手によって「厳しく」と「優しく」とを分けて関わることだと考えています。
「厳しく」がいい場合
厳しく関わると,より相手が向上するだろうという場合があります。
それは,
・相手がやる気十分で志が高い場合
・相手と自分との信頼関係が十分に築けていて,厳しく言っても相手との信頼関係が崩れないと判断できる場合
の2つです。
過去に指導してきた生徒さんの中には,とても志が高い生徒さんがいました。
当時,その生徒さんは中学2年生でした。将来は京都大学に進学することを強く望んでいました。
そんな彼女は国語が苦手で,それを克服したいと,なんども私のところに添削をお願いしに来ていました。
そんな彼女がよく言っていたのは,「お世辞とかいらないんで,この答案のダメなところを指摘してください」ということでした。
私がそれを指摘すると,次の日にそれを書き直してまた添削を持ってくるという感じでした。
こんなふうに,志を高く持っている生徒さん,もしくはその相手との信頼関係が充分に築けている場合には厳しく指導することで,相手も向上できるということになります。
しかし,全ての相手にこの「厳しく」関わるということが有効だとは言えません。
実際に,厳しく関わることで,逆に相手のやる気が減っていってしまうということを経験されたことはないでしょうか。
次回は,どんな場合に「優しく」関わることが必要かということについて書きたいと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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