【今日の伊藤塾】楽しみながら「わかる・できる」ようになる勉強法〜2周目からが本番〜
2017.12.22
「習ったことを理解できること」とその「理解したことを自分一人で言語化できること」とは同じではありません。これが勉強しても「わかったつもり」になっていて,実際にテストを受けてみるとできていないということの理由の一つです。
そして,体験授業で来た生徒さんや塾生たちに普段の勉強の仕方を聞いてみると,多くの場合が上に書いた「わかったつもり」で終わっている状態です。情報を頭の中に入れるインプットをしただけでは人は本当に理解できているとは言えないようです。それを脳の外部にアウトプットできて初めて理解できたと言えます。
そのアウトプットの方法は,理解したことを他人に説明できたり,紙に書くことができたりするなどあります。そして,さらにこの紙に書くことを具体化すれば,マインドマップで事柄と事柄との関係を整理したり,図や絵にしたりするなどの方法もあります。
マインドマップや絵などまではしなかったとしても,普段から学んだことを紙に書き出してみることをしてみるのはいい効果があります。私も日常の仕事をする中でも,しなければならないTo Doがたくさんある時には紙にリスト化してみることで,何から手をつけると良いかに気づけたり,「見える化」できたことで漠然と「今日中に全部できるだろうか」と不安になっていた気持ちが和らいだりしています。
数学でも英語でもそうですが,何度もアウトプットしてください。「1冊のテキストを3周する」まで解くことが効果的です。「一度解いたことがある問題だと勉強にならないから,一度解いた問題は2度と解かないで常に新しい問題を解く」ことが良いと考えている生徒さんに出会うことがありますが,その様子を見ていると実際には成績が伸びていないことが多いようです。
その理由を簡潔に言うと,「数学もある種の暗記教科と同じく公式や典型的な問題の解き方を覚えていなければ,『ひらめく』はずのものも『ひらめかない』から」です。
同じ問題を2,3周しながら1周目よりも「わかる・できる」ようになっていること喜んだり嬉しがったりしながら,ぜひアウトプットを楽しんでみてください。
(※今日は私が教えることに集中していて写真を取り忘れたので昨日の写真を掲載しています)