【今日の伊藤塾】「数学イヤだ」を前向きな気持ちになってもらうには
2017.08.02
今日来てくれたある中学1年生は,今回が初回の授業でした。普段は部活動が忙しくて夏休みの間だけ夏期講習を受講するということで塾に来てくれました。
夏期講習前に三者面談をした時には,「数学はキライ,だから塾で勉強したくない」と言っていた彼女。でも保護者としては「数学はできていた方がいい」と意見が食い違うことも。
最終的には8月の1ヶ月間数学を受講することに決まり,今日がその初日でした。
今日の100分間の授業を終えて,結果的には教室に入る前より帰る時の方が少しは「わかる」ところが増えて数学に対しても前向きな気持ちになってもらえたようです。授業終了後にご家庭へ今回の授業内容や様子をご報告した時に,彼女が塾から帰って来た時の様子を教えてもらったことで前向きな気持ちになっていることがわかりました。
今日,私が授業中に心がけたことは何か?それは,昨日もお伝えしましたが,「できるところ,いいところ,そして今後も増えてほしい行動を指摘すること」でした。
まず,授業をする前に私の方で今日の授業の目的を考えました。「少しでも数学に対して前向きな気持ちになってもらうこと」が私の目的でした。数学が苦手というけれども0点という訳ではありません。「できる」ところを探してそこを指摘したり,「素直」や「真面目」といったことを感じる瞬間があった時にもそこを指摘したりしました。
今回の授業で今までわからなかったことを全てわかるようにできた訳ではありません。最後の行なった小テストでは5点満点中4点でした。まだもう少し理解を深めた方がいいところがあります。しかし,数学に対する気持ちは,少しかもしれませんが,それでも確実に変えられたと思います。相手にどうなってほしいかと考えて,それを踏まえて今後も増えてほしい行動をとった時にそれを指摘する目的論的な関わり方。もし,お子様がいらっしゃる保護者の方がこの文章を読まれていましたら,一度試してみてください。きっと,少しずつ変化が起きてくるだろうと思います。私も,この目的論的な関わり方でこの生徒さんと8月を過ごしていきます。その結果どれほど変化してくれるのか今からとても楽しみにしています。