【コラム】「勉強の仕方がわかりません」という質問への回答②〜インプットよりもアウトプット〜
2018.10.19
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■この投稿を5秒で理解
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✥暗記するときにはインプットよりもアウトプットの時間を多くするのがいい。
✥完璧主義な人は「書く」ことで覚えようとするが,時間がかかりすぎて途中で挫折する人もいる。だから,「話す」ことで早く何度もアウトプットした方がいい。
✥和田秀樹氏は,「1日10個」という風に個数ではなく,「1日30分」という風に時間を決めて覚えるという方法を提唱しており,その考え方には納得がいく(詳細は以下に)。
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以前のコラムに引き続き,勉強の仕方について説明していきます。
今回は,暗記の仕方について,私が実際にしていた方法や本で読んだり講師たちから聞いたりしたことをもとに説明していきます。
暗記教科というと社会や理科をイメージすることが多いだろうと思いますが,
英語(英単語・英文法)についても少し触れてみます。
暗記の基本は,「アウトプット > インプット」
まず,暗記する時には,インプットよりもアウトプットを大事にすることが大切です。
生徒さんたちの勉強法を見ていると,
インプットの時間の方が長いと感じます。
しかし,それよりもアウトプットの時間を多くした方がより記憶に残ります。
例えば,私が社会科の科目でやっていたのは,
①まずは教科書を読む(インプット)
②読んですぐに,読んだページと対応する問題を解く(アウトプット)
という方法でした。そして,現在,生徒さんたちに進めているのは,
アウトプットするときに,「書く」よりも「話す」方がいいということです。
アウトプットの仕方は2通り〜「書く」と「話す」
アウトプットの仕方は2通りあります。
確かに漢字を覚える必要があるので,「書く」ということは大切です。
しかし,私の場合,完璧主義な性格のため,一つ一つを書いて覚えているととても時間がかかりました。
そして,時間がかかると,「時間の割にはあまり進んでいないなぁ」という気持ちになってきて,
結局,中途半端な状態で終わって試験を迎えるということが何度かありました。
ですので,今は,「書く」よりもスピードが早い「話す」という方法を使うようにしています。
問題を見て,口頭で答えを言っていき,
1問答えを言ったら答えを見て正解かどうかを確認します。
正解なら次に進み,間違えたらその場で覚えてまた最初から言っていきます。
こうすることで,「書く」時よりも回数を多くすることができます。
「漢字は正確には書けないかもしれない」という心配はありますが,
「答えは覚えた!」という達成感や「どんどん覚えているなぁ」という気持ちの高まりはこちらの方があります。
この方法は,生徒さんたちにも試してもらっていて,
やって見ての感想を聞いてみると,今の所9割の生徒さんが今後もこの方法で暗記してみると話してくれています。
覚える「個数」よりも「時間」を意識する
受験勉強について有名な和田秀樹という方がいます。
その方の『新受験勉強入門 勉強法マニュアル』という本によれば,
単純な暗記ものについては,
「1日10個ずつ覚える→1週間で70個→1ヶ月で300個」という
個数を気にするやり方は失敗に終わることが多いとされています。
私もそうして失敗したことが何度もあります。
そこで,和田さんが提唱している方法は,時間を決めて確実に実行するという方法です。
例えば,「1日30分暗記に時間をかける」と決めて,
その中で可能な限り覚えるという風にするということです。
こうすることで,
「個数」を気にして途中で挫折するよりも,
「時間」を確実に守り,それを継続した方が
結果的にはより多く覚えられると思います。
今回は暗記の仕方についてがテーマでした。
読まれた方にとって少しでも参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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