【コラム】「これは問題だ」と思っている時には関心の方向が自分に向いているのでは?
2018.01.20
昨日お伝えした「【コラム】悩みや問題の解決のヒントは視野を広げることにある」では,問題を抱えた時の考え方についてお伝えしました。それに引き続き,また別の方法で解決のヒントが手に入る方法を今回はお伝えします。
「問題が起きた」と思っている時には関心の方法が自分に向いている?
問題が起きていると思っている時には,昨日もお伝えしたように視野が狭くなっている可能性があります。そして,その問題が起きることで自分に降りかかる嫌なこと・不幸なことを想像します。その結果,気持ちが暗く,沈んでしまいます。
そんな時に,気持ちを明るくし,前向きに進んでいくためにはどうしたら良いのか?という考え方の一つが昨日の内容です。
この時には,自分のことばかり考えてしまっています。つまり,関心の中心が自分(に降りかかる不幸)になっているということです。
関心の方向を自分以外の外側に向けてみる
そのまま暗い気持ちになり続けることを選ぶこともできます。そして,その気持ちを味わった後で「解決できるならどんな方法があるだろうか?」とか「この気持ちをなんとかできないだろうか?」と思える心のスペースができた時には,次のように考えてみてください。
それは,関心の対象を自分ではなく,外の世界・他者に向けるということです。具体的にはどうするのか?
「関心の方向を外に向ける」とは具体的はどういうことか?
例えば,高校2年生の夏になって自分の現状の学力と志望校に合格するために求められる学力との大きな差に悩んでいる人がいたとします。その悩んでいるという時には関心の方向が自分(内側)に向いています。「自分が,このまま勉強しても成績が上がらなかったらどうしよう?」「自分は,これから成績をあげるためにはたくさん勉強しなければならないが,その生活は辛くないだろうか?」「自分は,これから先勉強を頑張っても志望校に合格しなかったらどうしよう?」などです。このような考え方は,昨日の話で言えば視野が狭くなっていると言えます。
関心を他者に向けると,「感謝」が生まれる
これを,関心の方法を他者(外側)に向けてみるとどうなるか? すると,「親が今まで自分の世話をしてくれたから,今からでもまだ頑張れるんだ」「数学の先生が,わからないところを放課後に質問に行った時に教えてくれたから,今はまだまだだけど,また勉強してできるようになりたいと思えるんだ」というふうに考えることができます。そして,不思議と,関心を他者(外側)に向けると,そのほとんどが感謝の気持ちに変わります。
これを読まれている皆さんご自身の場合はどうでしょうか? もしも問題を抱えたいた場合,意識を他者(外側)に向けると何か変化があったでしょうか? 皆さんと比べて多いか少ないかはわかりませんが,私も過去に問題を抱えたり困ったという出来事に出会ったことはありました。しかし,今振り返ってみると,ほとんどの問題は自分の見方・捉え方次第で解決できると思えるようになりました。今回の投稿が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。