【コラム】「勉強しておけば良かったなぁ」という後悔の気持ちとどう向き合う?
2018.01.18
毎日勉強している中で,その日やそれまでの過去を振り返ると,
「あの時もっと勉強しておけば良かったなぁ」
「昨日はもっと教科書を読んでいればよかったなぁ」
「朝起きてから勉強するとか考えないで,夜勉強しておけばよかったなぁ」
というふうに後悔することがあるかもしれません。正直に書けば,私は後悔することがあります。
「それがあったからこそ良かったことは?」と考えてみる
でも,そんなふうに思った時には次のように考えるようにしています。
それは,
「それがあったからこそ良かったことは?」
と探すようにしています。
この考え方の背景には,
過去のどんな出来事(自分にとってプラスだったことはもちろん,マイナスだったと思える出来事も含めて)も全てはこれからの理想的な未来の自分を作るリソース(資源)になるという考え方があります。
私が学んだコーチングではこの考え方を全体論と呼びます。
過去の自分を責めても現状は変わらない
過去を振り返って,その時の自分を責めても現状は何も変わりません。
そうして責めることで,これからの未来がいい方向に変わるなら責めてもいいと思います。
でも、おそらくそれからは何も生まれないという場合もあります。
そんな場合には,自分で自分を責める必要はありません。
必要なのは,「その過去があったからこそ良かったことは何か?」と考えて,その過去を未来に向かう新たな力とすることです。
例えばこんなふうに考えてみる
例えば,高校2年生の夏になってから約1年後の大学入試に向けて勉強を始めた人がいたとします。
それまで全く勉強をしていなかったので、
「もっと早くから受験勉強を始めていたらよかった」と後悔しながら勉強するよりも,
「こんなに低い成績なのに親は許してくれて今まで世話してくれた。とてもありがたい。親のありがたみに気づくことができた。これから受験が終わるまでの期間は親への恩を返すためにも勉強して,なるべく学費がかからない国立大学に合格しよう」と思って勉強する方が,
同じように前進して行くのでも後者の方がより力強くなれます(私の場合はそうでした)。
過去は「変えられる」
自分に起きる全ての出来事は,その時の主観的な判断で「良い・悪い」と判断され分類されます。
そして、過去を振り返った時には「悪い」と分類された出来事も,
「それが教えてくれることは何か?」と考えることで自分にとって意味がある出来事へと変化させることができます。
塾生の皆さんやこれを読まれている方たちの過去は,現在の自分がいるために必要な最高にすばらしい過去だったとも言えます。
目標に向かって進まれている皆さんに向けての応援のメッセージです。
高校3年生はセンター試験が終わり,中学2年生は初の地区実力テストが終わり,過去を振り返ることが多いかもしれません。
そんな時に,今回お伝えした内容は何かの役に立てば幸いです。