【今日の伊藤塾】成績が上がる仕組みは2段階〜①気持ち→②方法〜
2017.12.05
最近思うことは,定期テストの点数や番数は,その教科の理解度のバロメーターであると同時に,
その教科についてどれだけ自分が知りたいと思ったかという気持ちのバロメーターでもある(ことが多い)と考えるようになりました。
これは昨日の投稿とも関連します。
成績が上がる前提条件として,まず第一にわかりたい・できるようになりたいという気持ちがあることが必要です。
それがないのに「方法」(=勉強の仕方や授業をするなど)を伝えても効果があまりないと実感します。
このことを身近な例で言うと,
自分の好きなことや興味があることや必要があると強く思ったことは,ほとんど1回で覚えることがないでしょうか。
ゲームをしたことがある人なら,登場人物や攻撃力などはすぐに覚えられるということを経験したことがあると思います。
勉強もこれと同じです。
「わかりたくない,できないままでいい,今知る必要はない」とその生徒さんが考えるようになったのは,過去のある時点で勇気をくじかれたからだと思います。
例えば,
勉強を頑張ったけどテストの点数が悪いことがありそれが複数回重なったので自分は勉強してもダメなんだと思い,これから先努力しても無意味だと考えるようになったかもしれません。
あるいは,小学生の時にはどのテストもよくできていてほとんどテスト勉強をしなくてもいい成績だったのに,中学校に入ってからは勉強をしなかったらテストの点数が悪くなってきて,自信をなくしてしまったかもしれません。
勉強ができなくて困っているという生徒さんのほとんどは,まず「気持ち」がネガティブな方向に向かっています。
しかし,塾に来たということはこれから成績を伸ばしたいという上向きの気持ちもあるということです。
これから頑張っていきたいという時には気持ちがネガティブなものよりもポジティブであった方がよりよい効果が出るということはみなさんも予想がつくと思います。
ポジティブな気持ちとは,「あれ?今まで自分はできないと思い込んでいたけど,1つ1つやっていったら自分はできるかもしれない」というような新しい思い込みのことです。
ではどんな風に生徒さんと関わると,その思いこみ(信念)を書き換えることができるか?
これについてはこれまで書いてきた投稿の通りです。
そして,このポジティブな気持ちが整えば,成績が上がるのはもうすぐです。
勉強の方法は多少自己流であっても結果は出てきます。これから先,出会う生徒さんたちがポジティブな気持ちへと変化していき,自分の可能性を広げられること,その瞬間に立ち会えることやそのお手伝いに貢献できること,それが私の仕事だと思うと私はこの仕事を選んで良かったと心から思えます。