【今日の伊藤塾】「効率的な方法」よりも「ワクワクする目的」
2017.10.21
前回の記事の続きになります(前回の記事はこちら)。
今回のタイトルにもなっているように,効率的な方法を求めるよりも大切なことがあります。それは,「どうしたいか?どうなりたいか?」という未来を想像すること,もしくは日々の勉強をすることで満たされる自分の大事にしたい価値観に気づくことです。
以下は私の体験です。自己紹介にもあるように,私は高校2年生の夏になってから大学受験の勉強を始めました。それまでは勉強をしていなかったので,英語は中学1年生から勉強をし直す必要がありました。この時に誰かに効率のいい勉強法を尋ねることは特にしませんでした。
それよりもまず,親の思いを無駄にしてきた自分の愚かさに腹が立ち,これから先大学受験が終わるまでは「寝る・食べる・風呂」の時間以外は全て勉強すると決断しました。そして,その決断を行動に移すことができました。それができたのは「親の恩に報いたい,親が自分にしてくれたことをこれから先も無駄にしたくはない,国立大学に合格して学費をなるべくかけないようにして親孝行したい」という自分が満たしたい価値観に気づけたからです。
毎日勉強をすることで,この価値観を満たすことができました。この決断ができた時,自分の大事な価値観に気づいた時から「勉強をしたくない」と思うことはなくなりました。
その結果,行動量が増えました。そして成績は伸びていきました。成績の下位層・中間層・上位層のどれも経験したことがある私が思うに,その教科の成績が下位もしくは中間層であれば,成績をあげるために必要なことは,効率的に成績を伸ばす方法よりも大量行動です。
今の世の中には,ネットで検索したり本で勉強法を調べたりすれば様々な勉強法が見つかります。そのどれもある程度説得力がある説を述べています。それらの方法のどれを採用してもいいので,自分がこれだと思った方法を選び,あとは大量行動をするだけです。それである程度まで成績は伸びます。
この成績が伸びるまでの間に個人差があり,1〜3ヶ月間は勉強をしても伸びない期間があります。この時に,たとえ成果が出なくても1〜3ヶ月間,大量行動を続けられるかどうかが成績が伸びるか伸びないかの分かれ道です。
上に書いたような理想の未来像もしくは自分の大切な価値観が手に入っていると,この数ヶ月間,期待した成果が出なくても大量行動を続けられやすいです。
「出来ると決断しなさい。 方法などは後から見つければいいのだ。」(エイブラハム・リンカーン)
「決断した瞬間に人生は形作られる。」(アンソニー・ロビンズ)