【今日の伊藤塾】みんな,人生の主人公
2017.10.14
「みんな,人生の主人公」
この言葉は私がコーチングを学んだ講座の中で教えてもらいました。コーチである自分と関わる相手の両方に対して意識する言葉です。
「私も人生の主人公だし,関わる相手の人も人生の主人公である」と思って会話をしたり接していく,この基本的なスタンスが個人的には好きです。
だからこそ,生徒さんと関わるときには,上下の関係ではなく,横の関係を意識して関わっています。
短期的に結果を出すためなら,上下の関係を使って,指示命令をして成果を出すということもありだと思います。しかし,それで成果が出たとしても,生徒さん本人がその勉強が終わったときに「確かに先生に言われて勉強して成績は上がった。でもあれは辛かった。だからもう試験が終わったら勉強はしなくていいや」というふうになるのは,最終的に生徒さんにとっては不幸なのではないかと考えています(もちろん,指示命令を受けた生徒さんの全てがそのようになるという意味ではありません。中には指示をもらった方が動きやすくていいという人もいると思います。そして本人も納得の上ならそれもいいと思います。)。
そのため,私は横の関係を意識して,なるべく「自分で決めて,行動してみて,それで成果が出る」という流れを意識しています(勉強の計画の立て方や勉強の仕方についてのアドバイスは伝えますが,強制はしません)。
そして,この「自分で決めたことを実行して成果が出る」ことが一番効果があるやる気の出し方です。
私自身の体験で考えてみても,自分が決めたことをやってみて成果が出たときには,誰からも指示を出されなくても自分から進んで勉強をしていました。
そんなふうな,長く持続するやる気を引き出せる関わり方の根本にあるのが,「みんな,人生の主人公」そして横の関係です。
「教育とは相手(生徒)を信じること」と大学生の時に講義の中で聞いた覚えがあります。それと通底するものが「みんな,人生の主人公」や横の関係にはある気がするので,私はこの言葉が好きなのかもしれません。