【今日の伊藤塾】勉強でも言葉の使い方を意識する
2017.09.29
「あぁ難しそうだなぁ」
この言葉は時々生徒さんに教えている時に聞こえてくる言葉です。私も仕事をする時に以前はよく「あぁ今日はこれをして,その後それをして,そしてその後にはあれもしないといけないなぁ。今日はすることが多くて大変だなぁ」と思うことがありました。こんな時によく思い出すのが,脳科学者の茂木健一郎さんのある言葉です。
茂木さんのお話を私なりに簡潔にまとめると下のようになります。
「『この問題は難しい』と言っている時には脳は働かない。そうすると問題がより解けなくなってしまう。だから,簡単には解けない問題に出会った時には『難しい』ではなく『この問題はおもしろい』と思ってほしい。『おもしろい』と思うと脳は働き出す」
これを聞いてから私もよく生徒さんに「この問題はおもしろいねえ」と言うようにしています。
少し場面を変えて,勉強以外の時にでも「ネガティブな表現をポジティブな表現に変える」ことで事態は前向きに動き出すという経験は皆様の中にはないでしょうか?
例えば,「臆病な性格」だと思うとネガティブでそれは好ましくないものだと思いがちですが,「慎重に考える(熟慮する)性格」と言い換えたらポジティブになります。また,「すぐに関心が薄れてしまう」だったら「好奇心が旺盛」と言い換えればネガティブがポジティブに変わります。
私たちは世の中の出来事を自分の色メガネを通して見ています。いつもいつもポジティブになれる訳ではないと私自身も思いますが,「ポジティブに切り替えよう」という心の余裕がある時には見方を変えて見ると,また少し心が軽くなるかもしれません。