【コラム】アウトプットを重視する
2017.09.11
これまで,1日〜1週間の期間で伊藤塾が行なっているコーチング的な関わり方についてご紹介してきました。
今回は,ティーチング領域でどんな風に生徒さんと関わっているのか,その授業の中身についてお伝えしたいと思います。
アウトプットする時間を作る
授業の中で大切にしていることの一つは,アウトプットを必ず行うことです。アウトプットとは何か?アウトプットと対になる言葉はインプットです。インプットは,授業の中で言えば,例えば講師から解説を受けて理解すること,知識を覚えることなどです。理解することと覚えることです。アウトプットはその反対です。頭の中に入ったこと,つまりインプットしたことを誰かに話したり書いたりして表出することです。
生徒が先生に説明する
何かを覚えるときには,インプットと同じくらい,もしかしたらそれ以上にアウトプットの方に時間をかけた方がより多くのことを覚えられます。それは,塾に来ている生徒さんたちとの勉強や自分自身の経験でもそうだと言えます。実際に,塾では覚えることや理解することよりも,誰かに話したり書いたりする時間の方を多くしています。講師が解説をするときには,「説明が終わったら,わかったことをそのまま私にしゃべってくださいね。例えるなら,私(講師)が生徒だと思って自分が先生になったつもりでもう一回説明してください」とか「この問題の解説が終わったあとで同じ問題を解いてもらいますよ。そのときに全部できるようになるつもりで話を聞いておいてくださいね」といったふうに生徒さんに事前に伝えておきます。
こうしてアウトプットをしてもらい,それを講師が聞いたり見たりして修正が必要ならそうして,必要がなければそのまま次に進めていっています。
機会を作ってアウトプットしてみる
覚えたことをすぐに使ってアウトプットすることが何かを覚えたり身につけるときには効果的です。塾で理解したことを友だちに教えたり,年下の兄弟姉妹に教えたりすることで自分の勉強になります。もし,勉強の方法がわからないと困っている方がこれを読んでいたら,この方法を自分の勉強の中に取り入れてみてください。何か少しでもお役に立てれば幸いです。